不合格者に学ぶ、不動産鑑定士試験の勉強方法【5度目の受験の、途中経過を報告】

5度目の挑戦になる、不動産鑑定士受験生のまとめです。

この記事でわかること

  • 現役受験生の、試行錯誤の過程
  • 試験失敗者の失敗のまとめ
  • 受験を目指すにあたって収集した情報

不動産鑑定士試験の受験を検討されている方や、今まさに勉強中の方に参考にしていただければ幸いです。

今のところ「最適だと思われる勉強方法」まとめです。

  • 題意の把握を大切にする
  • 1日にやる勉強の量は、欲張りすぎない
  • 勉強仲間を見つけ、勉強会を開催する
  • 特に行政法規は長期的なスケジュールを立てる
  • 必要最低限の教材を持ち運ぶ

題意の把握を大切にする

「題意の把握」を軽視しすぎてきました。答案構成の前提としてかなり重要。

TACの授業でも、論文の答案を作成するための授業があります。
答案を作るための手順は、次の3ステップ。

  • 題意の把握:何を答えたらいいかを考える(出題者と対話)
  • 答案構成 :どんな順番で答えたらいいか考える(理解力)
  • 答案作成 :暗記したことを吐き出す(暗記力)

授業中に先生が見せてくれるのは、主に答案構成の段階。
題意の把握は、「この問題で何を問われているのか、考えましょう」という感じでサラッとやるケースが多い気がします。

ところが「題意の把握」こそ、論文式試験突破のための最重要ポイントなのではないかと思うのです。
詳しくは後日、別記事にまとめます。

1日にやる勉強の量は、欲張りすぎない

1日あたりの勉強量は、詰め込みすぎないことが大事です。

その理由は、とにかく試験範囲が膨大だからです。
これを学習が進んでいない状態で、短期間で高速回転しようとすると間違いなく脳みそが破綻します(笑)
欲張って一気に学習を進めてしまうと、逆に効率が落ちてしまうということは身にしみてわかりました。

「そうはいっても、時間が足りないんだ!」という意見もあると思います。(僕も、以前そう思って詰め込みすぎていました。)
そう思う気持ちもよくわかります。焦る気持ちも痛いほどよくわかる。
ですが、試験勉強とは「勉強した結果、どれだけ問題が解けるようになったか?」が、すべてです。

ある意味、自分のキャパを課題評価していたのかもしれません。
初めは、自分のキャパの少なさに絶望しますが、「自分の能力はこんなもん」と割り切ることも大事だなあと思っています。

勉強仲間を見つけ、勉強会を開催する

実際に勉強会を開いてみたら、学習効率がかなり上がりました。

  • 途中で嫌にならずに、決めた範囲をやり通せる
  • カリキュラムに妥協が生まれない
  • わからないところは、教え合える

これまでは1人で黙々と勉強に打ち込んできましたが、やっぱり仲間がいると見られてる(そんなに見てはいないと思いますが)という感覚から、やはりサボろうという選択肢はなくなりますね。

自分一人では手を抜いてしまいがちな部分を勉強会に回し、勉強の渋滞がかなり減りました。

特に行政法規は長期的なスケジュールを立てる

試験日から逆算して、「いつまでに」「どれくらい」やっておくべきか計画を立てました。

特に行政法規では、学習する範囲が広いので、一週間ごとに区切って学習範囲をあらかじめ定め、やった範囲は確実にマスターするようにしました。

必要最低限の教材を持ち運ぶ

その日に使わない無駄な教材を持ち運ぶ事はやめました。

これにより、学習の計画を立てるようになり、苦手な科目にも立ち向かえるようになりました。

不動産鑑定士試験本番までの計画

学習計画の履歴をまとめます。
長い道のりなので、徐々に改善していきます。

2020年3月時点の学習計画

短答式試験では落ちれないと思い、かなり範囲を絞り込んだ学習に切り替えました。

  • 鑑定理論 論文マスター問題集の答案構成
  • 行政法規 過去問題集

やったのは、基本的にこれだけです。
行政法規は、令和元年の過去問をやってみたところボロボロだったので、学習方法を変えました。

  • 一問、一問の完璧な理解を目指す
  • 講義で基礎知識の確認をする

当たり前のことですね(笑)
5肢択一の過去問ばかり解いていると、答えは合っていても間違えた選択肢というものがあって、それらがなおざりになってしまうことに気づきました。
今更ですが。

なので、その辺の穴を作らないように穴埋め作業に時間を費やすことにした次第です。

2020年2月時点の学習計画

この3ヶ月間で勉強方針を試行錯誤し続けたおかげで、少しづつやることが固まってきました。

やっていることは、先月とほぼいっしょ。
過去問題集では少しレベルが高いので、マスター問題集をまずは完成させることにしました。

行政法規が波に乗ってきていい感じでした。

2020年1月時点の学習計画

少し学習に余裕が出てきたので、今月からは教養科目についても幅広く学習をしていく方向に舵取りをしました。

教養科目は、ちびちびと少しずつ進めていく戦略です。

鑑定理論は「理解優先!」と思ってきましたが、どちらにしろ暗記からは逃れられない運命だと思い、諦めて暗記モードに切り替えました。

2019年12月時点の学習計画

このままでは短答式に落ちる、と思い「鑑定理論」と「行政法規」に絞りました。

民法、経済は前回受験したときに高得点が稼げたことから、後回しに。
合格ラインが取れなかった会計学の基礎学習は継続です。

  • 鑑定理論|過去問の平成1年〜を重点的に答案構成をする(答案作成はまだしない)
  • 鑑定理論|『不動産鑑定評価基準』の暗記はしない
  • 演習|アクセスαを解き、解答フローを確認する
  • 行政法規|休日に過去問を解き、平日に間違ったところの条文を確認する
  • 会計学|講義の論点を、「一言でいうと?」とまとめる

2019年11月時点の学習計画

全科目を満遍なくやろうと、意気込んでスタート。

「これだけやれば、そりゃ理想だろうよ」という内容ではありますが、フルタイム勤務と両立だったため、結局できたのは太字になっている箇所のみ。
12月に入って大きく方針転換しました。(2019年12月追記)

  • 鑑定理論|3月までに完成させる
  • 鑑定理論|『不動産鑑定評価基準』の暗記はしない
  • 鑑定理論|特攻ゼミマスター問題集の内容理解を優先する
  • 演習|アクセスαを解き、解答フローを確認する
  • 演習|過去問をとき、解答フローを確認する
  • 民法|4月ごろから学習をスタートさせる
  • 民法|まずやることは、基本論点問題集の内容理解
  • 民法|論証例部分を、暗記
  • 民法|『基本論点問題集』の解答例を再現できるようにする
  • 経済学|ミクロ:答練で出題されたモデルを再現できるようにする
  • 経済学|マクロ:45度線、IS-LM、AD-AS分析を中心に、グラフシフトを再現できるようにする
  • 会計学|講義の論点を、「一言でいうと?」とまとめる
  • 会計学|自分で問題を作成し、理解を確かめる

これまでの学習で失敗したことまとめ

試行錯誤の過程で「失敗した…」と感じたことを記録します。

同じ失敗をしないため、過去の失敗を記録します。

  • 問題演習不足【鑑定理論の基本論点で穴を作らない】
  • 理解のない暗記は無意味【論文に対応できなくなっちゃう】
  • 試験日までのスケジュールの問題【行政法規に要注意】
  • やることを欲張りすぎた【特に通勤時間の学習】

問題演習不足【鑑定理論の基本論点で穴を作らない】

特に鑑定理論では、みんなができる基本論点で穴を作らない。

当たり前の話ではあるんですが、競争試験なので他の人ができる問題を落とすと、不合格になります。
試験範囲が膨大なゆえに、優先度を高いものから取り掛かるのが正攻法です。
ただし、勉強範囲を絞り込む過程で他の受験生ができる基本論点まで勉強する範囲から除外してしまうと、負けます。

まずは、「学習しようとしている範囲そのもの」に穴がないかを確認し、試験日本番までにそれを終わらせられるか、慎重に判断すべき。

特に論文式試験では、配点の50%が鑑定理論です。
鑑定理論で穴を作ってはいけない。
今回の挑戦では、そこに重点を置いて学習計画を立てています。

理解のない暗記は無意味【論文に対応できなくなっちゃう】

理解のない暗記があっても、論文がかけません。

「不動産鑑定士試験=暗記」というイメージが強すぎ、理解の前に、暗記を優先させすぎてしまいました。
理解をしていなければ、論理立てて説明できず、かなり苦しい戦いになることを学びました。

論文試験では暗記の精度よりも『不動産鑑定評価基準』の理解を問うているはず。ただ単に暗記しただけでは、この試験は突破できないと実感させられました。

試験日までのスケジュールの問題【行政法規に要注意】

特に、行政法規。本試験日を見据えた計画づくりができていなかった。

宅建士試験に合格した経験がある方だと特に注意したいのが、行政法規の学習スケジュールです。
僕も宅建士試験に合格した経験から「一度学習した範囲だから」という理由で、行政法規を後回しにしたばかりに短答式試験に落ちてしまった過去があります。

鑑定理論や民法、経済、会計の教養科目に目が行きがちですが、行政法規のボリュームは想像以上に重く、みくびってはいけない。
試験問題も、問題の難易度が高いことは言うまでもなく、五肢択一なので中途半端な理解では、合格に手が届きません。

特に、仕事しながら勉強している方は繁忙期も意識しつつ、計画的に学習を進めるべきだと思います。

教養科目に時間かけすぎ【特に民法】

メインは、鑑定理論。教養科目はホドホドにすべき。

論文式試験では、600点のうち300点が鑑定理論です。
そうすると、鑑定理論を得点源にして教養科目はホドホドに…と考えるのが効率的なのは明らか。

ところが、2回目の受験で、民法の得点が悪かったので、民法に重点を置きすぎた学習をしてしまいました。

3度目の試験では、確かに民法の得点がずば抜けてよくなりました。
ところが、目標は「試験の合格」ですから、学習方法はピントがずれていたといわざるを得ません。

やることを欲張りすぎた【特に通勤時間の学習】

やることを欲張りすぎることも、失敗の原因でした。

確かにぎゅうぎゅうにやることを詰め込んでスケジュールを立てれば、試験日までに余裕で試験範囲の学習を終わらせることができます。
ところが、自分の能力には限界があります。

まずは、現状の自分の能力にそった学習計画を立て、物足りなくなったら内容を増やすことがいいと思いました。

また、通勤時間にやることを増やしすぎると、単純に教材が増えすぎて荷物がパンパンになってしまうという問題も。
とにかくバランスを意識しつつ、自分のキャパぎりぎりを攻めた学習計画を立てることにしました。

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