【合格者が解説】行政法規の勉強方法【不動産鑑定士試験】

行政法規の勉強が進まない……」と焦りを感じている受験生は多いと思います。

それもそのはず、行政法規は読むだけでも時間がかかる問題文に加えて、選択肢の中から細かい間違いを探す必要があり、問題を解くのは想像以上に骨が折れる作業です。

僕も行政法規がイヤでイヤで仕方ありませんでしたが、あれやこれやと工夫を重ねて無事に2020年度短答式に合格しました。

本記事では、僕が短答式試験に合格するまでの勉強方法と、勉強を乗り切るために工夫したことをご紹介します。

目次

【2020年合格体験記】不動産鑑定士試験・行政法規の勉強方法【かろちょあ】

【2020年合格体験記】不動産鑑定士試験・行政法規の勉強方法【かろちょあ】

ここからは、行政法規で合格点を取るまでの流れを解説します。

  1. 行政法規学習のゴールとは?
  2. インプット作業でやったこと
  3. アウトプット作業でやったこと

一つずつ解説していきます。

行政法規学習のゴールとは?

まずは、僕が考える「行政法規学習のゴール」からお伝えします。

行政法規のゴール

  • 過去問のA, Bランク問題を迷いなく解答できる
  • さらに選択肢が「×」の場合には理由も説明できる

これができれば、本試験で合格点をとることは割と簡単です。

つまり、普段の勉強で目指すべきは「A, Bランク問題のパーフェクトな理解」ということになります。

なお、ランクとは過去問題集の「問題ごとの難易度」を記号で表したものです。MEMO

【Aランク=簡単】【Bランク=普通】【Cランク=難問】となっています。え……Cランク問題はどうするの?

過去問には難易度の高いCランク問題も収録されていますが、僕は完全に捨てました。

理由はコスパが悪いからです。

そもそもCランク問題は出題可能性が低く、出題されても正答率が低いので合格には直接影響がないと判断しました。

実際、僕が合格した年度はすべて「Cランク問題を全無視してきた」という経験もあり、あえて取り組む必要もないかなと考えています。

インプット作業でやったこと

僕が使ったインプット教材は次の2つです。

① TAC – 行政法規基本講義

まずは、受験1年目(2016年度)に受講していた「TACの基本講義」を、通勤中に音声で聞きました。

ただし、最初から最後まで通して聞くとかなりのボリュームですし、改正点もあったので、細かいところはあまり気にせずに法律の大まかな流れを思い出すために活用した感じです。

改正点と細かい知識の確認は、次に紹介する「山口先生の行政法規講座」でインプットをしました。

② 山口先生 – 行政法規講座

TACの基本講義をざっと聞いた後、山口先生の行政法規講座を受講しました。

山口先生の行政法規講座の特徴

  • 予備校よりムダなく短い講義時間
  • 格安で改正対応の講義が受けられる

山口先生は以前TACに在籍されていた講師の方で、初学者はもちろん再受験生にとっても受講価値が高い講座だと思います。

合格に必要な知識が凝縮されており、最短最速で合格のためのインプットができる教材です。

すでに予備校で講義を受けていて、行政法規が完璧な方以外にはおすすめ。

» 山口先生:2021行政法規総まとめ

アウトプット作業でやったこと

アウトプットで使った教材は、TACの過去問題集だけです。

予算が許すなら最新年度版の過去問を手に入れておきましょう。

なぜなら、古い過去問題集では改正点が反映されておらず、正解・不正解が真逆になることもあるからです。

※ 例えば建築基準法の改正で準防火地域に建蔽率が10%加算(2019年6月改正)になったことなどは、試験問題にかなり大きなインパクトがありました。

なお、僕が過去問を解くにあたって意識したポイントは、次の通りです。過去問で意識したポイント

  1. Cランク問題はスキップ
  2. 完璧に解けた問題はやらない
  3. 間違えた問題を徹底的に理解する
  4. 全ての選択肢にマル・バツを判定

① Cランク問題はスキップ

過去問ではA, Bランク問題だけを解きました。Cランク問題はスキップ。

理由は前述の通りで、Cランク問題のコスパが悪いと感じたからです。

エネルギーを使ってゴリゴリCランク問題を頑張るくらいなら、理解が追いついていないA, Bランク問題を1問でも多く理解する方が合格に近づきます。

② 完璧に解ける問題はやらない

過去問題集を何度も解いていると簡単に解ける問題が出てきますが、そのような問題もスキップしました。

なぜなら、そのような条件反射的に解答できる問題は、緊張感がマックスになった本試験でも正解することができるからです。

例えば過去問の「都市計画法 第1問」などは、一瞬見ただけで答えがわかってしまう方も多いのではないでしょうか?

このようなザコ問題をズバズバと斬っていくのは気持ち良いですが、「合格に近づく」という意味では今ひとつな気がします。

受験勉強の本質は「昨日できなかった問題が解けるようになること」です。合格に不要な時間はどんどん削るべき。

③ 間違えた問題を徹底的に理解する

間違えた問題と向き合うのは億劫ですが、「なぜ間違えたか?」をきちんと把握することは大事な時間です。

よくある原因

  • 疲れで問題文の精読ができていなかった
  • 焦って問題文を読み飛ばしてしまった
  • 論点への理解が足りなかった

とるべき対策は、原因ごとに異なります。

問題を解くだけでも大変な行政法規ですが、間違えた問題と向き合うところまでが勉強と考えて丁寧に勉強を進めていきましょう。

④ すべての選択肢にマル・バツを判定

すべての選択肢に対してマル・バツを判定

すべての問題に対して「マル・バツ」のいずれかを解答すると実践力がつきます。

理解が浅いうちは「正しいものは?」と問われても「マルが4個になっちゃった!」ということもよくありますが(笑)、気にせずに1問1問向き合っていきましょう。

理解不足の論点が浮き彫りになるだけでなく、今後やるべき勉強も見えてくるはずです。

面倒な行政法規の勉強を乗り切るために工夫したこと【iPadを活用】

面倒な行政法規の勉強を乗り切るために工夫したこと【iPadを活用】

僕が行政法規を面倒だと感じた理由は、大きく次の通りです。

  • 過去問集が重い!持ち運びたくない!
  • 電車の中で問題が解けない
  • 試験に出るところだけが書いてある参考書が欲しい

上記3点は工夫で乗り切れそうと考え、iPadを導入しました。

過去問題集をPDF化して持ち歩く

過去問題集は二分冊で重すぎるので、PDF化してiPadで持ち歩きました。

手順としては、以下の通りです。

  1. キンコーズで過去問題集を断裁
  2. ScanSnapでPDF化
  3. iPadのGoodNote5で読み込み

まずはスキャンの手間を減らすため、キンコーズに過去問題集を持ち込んで断裁してもらいました。

断裁とは背表紙をカットすることで、大体1,000円くらいでキレイにカットしてくれます。

その後、バラバラになった過去問題集を家庭用スキャナー「ScanSnap」でPDF化し、それをiPadに読み込めば準備完了。

iPadの画面を左右に分割して、左に問題集・右にノートを配置するというのが僕のスタイルとなりました。環境構築に必要なもの

過去問題集のPDF化で起きた変化

PDF化で、かなり劇的な変化がありました。

  • 電車で立ったまま問題が解ける
  • 荷物が軽くなり、ノートが不要に
  • 冊子が勝手に閉じてきてイライラすることがなくなった

一番良かったことは、電車で立っていても問題が解けるようになったことです。

気合を入れれば満員電車の中でも問題をガリガリ解き続けることができるようになったので、移動時間が有意義になりました。

合格に必要な知識はGoodNotes5で一元化

法規ごとに1ページに要約

知識を一箇所にまとめたいと考え、試験に出題される知識をGoodNotes5に一元化しました。

ノートを作る際の手順は、次の通り。

  1. 山口先生の講義をノートにまとめる
  2. 過去問で間違えた箇所を、ノートに赤字でチェックする
  3. 講義でやってない知識が過去問に出てきたらノートに書き足す

これで試験に出題されるところだけがまとまった、自分だけのノートが完成します。

なお、1つの法律ごとに1ページ使ってまとめました。(分量が多い建築基準法などは2ページになることも)

これをやっておくと合格に必要な知識量がパッと見で把握できるので、行政法規の「終わりのないレース感」がなくなります。

「これだけ覚えればアガリか!」という感覚が掴め、精神的な負担が軽くなりました。

まとめ:過去問のA, Bランク問題をマスターすべし

まとめ:過去問のA, Bランク問題をマスターすべし

ここまででご紹介してきた、僕の勉強方法をまとめます。

  • 過去問のA, Bランクを完璧にする
  • インプットはTAC基本講義と山口先生の行政法規講座を活用
  • 学習の負担軽減のため、iPadを活用

僕の戦略はとてもシンプルで、「A, Bランクの問題を完璧に解答するのがゴール。そのためにインプットやアウトプットを行う」というものです。

以上、少しでもお役に立てれば幸いです。

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