不動産鑑定士試験・経済学の勉強方法と、使うべきテキスト

  • 経済学の効率的な勉強方法と良い教材が知りたい
  • 不動産鑑定士試験は文系資格だけど、数式が出てくるので苦手
  • 他の科目みたいに暗記したら楽に攻略できるだろうか?

このような疑問にお答えします。

鑑定士試験は文系資格ですが、経済学ではグラフや偏微分などを使うので苦手意識を感じている方も多いかもしれません。

本記事では、TAC全国公開模試で9位をとり、本試験で経済学だけは毎回A判定をいただいている僕が、経済学を得意科目にするための勉強法などについて解説します。

僕は経済学は得意ですが、論文式試験は合格してません。
やや信頼度は落ちるかもなので、その点はご注意の上参考にしてみてください。

目次

不動産鑑定士試験経済学の勉強方法とテキスト

不動産鑑定士試験経済学の勉強方法とテキスト

経済学は数学的思考が必要なので、とっつきづらい科目です。

ここでは、経済学を得意科目にするためのコツや勉強法をご紹介します。

経済学を得意科目にするためのコツ

経済学攻略のコツは、「暗記に頼らない」ことです。

つまり、勉強の方針としては理解重視。
より具体的には、経済学の本質である「グラフの理解」をすることに尽きます。

実は、経済学は一度理解してしまえば暗記なしで答案が書けてしまうという、ある意味でラクな科目です。

  • グラフの意味を理解する
  • グラフを正確に書く
  • グラフのシフト方向を理解する

この三つができるようになれば、経済学は攻略できたも同然。

以下で紹介する学習方法は、この三つを身につけるために僕が考えてきた方法論です。

経済学を理解するための教材

結論として、経済学を理解するための教材は次のもので十分だと考えます。

  1. 『速習!ミクロ経済学』
  2. 『速習!マクロ経済学』
  3. TAC – アクセスα
  4. TAC – 総まとめテキスト

①と②が内容理解のための教材で、③と④が答案が書けるようになるためのアウトプット教材です。

他にも教材はありますが、本試験でよく出る内容を手っ取り早くおさえるなら、上記が効率的だと考えます。

ステップ1:速習経済学でインプット

ステップ1:速習経済学でインプット

ここからは、経済学を得意科目にするため勉強方法をステップごとに解説します。

まずは『速習!経済学』のテキスト・YouTubeの無料動画でインプットします。

» Youtube無料動画:速習!ミクロ経済学 – 石川秀樹先生

講義はラインマーカーで色分けして理解するスタイルなので、テキストはあった方が知識の整理がしやすいです。

» 速習! ミクロ経済学 2nd edition
» 速習! マクロ経済学 2nd edition

テキストを進めていくと「講義を一度聞いただけでは理解できない箇所」が出てくるかもです。

そのような場合は、理解できるまでは次に進まず、一歩一歩確実に進んでいくことをオススメします。

経済学はすべての理論が陸続きになっているので、単元にもよりますが一つが欠けると別の単元の理解が難しくなることも多いです。

僕は予備校の講義で追いつけなかったですが、このテキストでなんとか巻き返しを図れました。

ステップ2:TACアクセスαでアウトプット

ステップ2:TACアクセスαでアウトプット

TACのオプション講座アクセスαを使って、8題の超基本問題を解けるようにします。

「たった8問だけ?」と思われるかもですが、経済学が苦手な方にとってはこれを仕上げるだけでも結構ハードです。

具体的な勉強としては、以下がおすすめです。

  1. 何も見ないで制限時間内に問題を解く
  2. 解説講義を聞き、不明点は質問で解決
  3. 解答例を写経する
  4. 仕上げに自力で解答を作ってみる

この問題が解答できないと他の問題に対応するのは難しいと思いますが、一度理解してしまえば他の問題がかなり解きやすくなります。

焦らず、丁寧に不明点をつぶしていくのが大切です。

アクセスαではかなり簡単な問題が厳選されており、本試験で問われる問題のエッセンスが凝縮されています。

① 何も見ないで制限時間内に問題を解く

テキストなどを見ないで解答を組み立てていきます。

経済学に自信がない方にとってはツライ時間になりますが、これによりあなたが理解できていない論点が明確になります。

『速習!経済学』を終わらせた後であれば、手も足も出ないことにはならないと思います。

問われていることに対して、どうやったら試験委員の方に説明ができるかを考えながら答案作成をしてみてください。

的外れなことを書いてしまっても大丈夫です。
間違えば間違えるほど、理解していない箇所が浮き彫りになってその後の理解が進みます。

経済学でも答案構成は大切です。
本試験では修正ペンの使用が禁止になったので、きれいな答案を作成するためにも答案構成は必須。

② 解説講義を聞き、不明点は質問で解決

解説講義を聞き、不明点は質問解決します。

通学生の方は先生に直接質問できますし、通信の方は質問カードやWebの質問サービスを使えば不明点を解消できます。

制限時間いっぱいに使って、頭をひねって答案を作成したので「どこがわからないか」がかなり明確になっているはず。

疑問点は後回にすると、質問するのが面倒になります。
先延ばしにせずに、どんどん質問して疑問点を解決していきましょう。

ここまでで、インプットはひとまず完成です。

『速習!経済学』で学習してた方はTACの解答例の書き方に慣れないと思いますが、次のステップ「解答例の写経」により習得可能です。

③ 解答例を写経する

③ 解答例を写経する

解答例の「グラフ」と「論述内容」を、ノートに書き写します。

目的は「答案の流れ」と「論点の理解」を身につけるためです。

解答例を読むだけでは、なかなかすべての内容を理解することは難しかったりします。

そこで、実際に自分でノートに書くことで答案の流れを再現すると「あ、ここってこう意味だったんだ!」と気がつくことがあります。

前提知識なしの写経では無意味ですが、テキストや答練で内容理解が進んでいる今なら、理解が積み上がっていくはず。

④ 仕上げに自力で解答を作ってみる

「あれ?なんとか自力で書けそうかも…」と思ったタイミングで、何も見ないで答案を書いてみましょう。

多分、①で答案を作成した時に比べると「書くべきこと」がバッと頭に浮かんでくるはず。
こうなればしめたものです。

仮に一部間違っていたとしても答え合わせのタイミングで理解を修正していけばOKです。

アクセスαですべきことは、以上です。

アクセスαの受講方法

アクセスα経済学は、3万円程度から受講ができます。

通学や通信によって金額が異なるので、詳しくはTACの講座詳細ページより確認してみてください。

» アクセスα の講座ページへ(経済学のみの場合は「単科」コースです)

ステップ3:TAC総まとめテキストでアウトプット

ステップ3:TAC総まとめテキストでアウトプット

最後に『総まとめテキスト』でアウトプット練習をします。

「テキスト」と名前がついていますが、内容は問題集です。
僕の中では、総まとめテキストは「アクセスαのアップグレード版」とうイメージで、より本試験に近いレベルになっています。

内容が難しいので、僕の場合は「アクセスα」と勉強方法を少し変えました。

  • 解説講義を聞き、不明点は質問で解決
  • 何も見ないで問題を解く
  • 解答例を写経する
  • 仕上げに自力で解答を作ってみる

講義先行で理解しておき、自主学習でアウトプット力をあげていく方針です。

アクセスαが完璧に身についていれば、総まとめテキストもなんとか理解できる下地はできているはず。

① 解説講義を聞き、不明点は質問で解決

まずは、講義を受けます。

序盤はミクロ経済学の基礎なので問題なしですが、回数を追うごとに偏微分を使ったりとハイレベルになっていきます。

質問などを利用して、この段階で不明点は確実に潰しておきます。

② 何も見ないで問題を解く

講義を受け終わったら、何も見ないで問題を解きます。

すぐには解答例を再現できないと思いますが、気にせずに「書ける限りの答案」を作ってみます。

アクセスαに収録されているような論点なら、大枠の形は作れるはずです。

はじめての出会う論点は全然できないと思いますが、気にしなくてOKです。
ここから知識をさらに積み上げていきます。

③ 解答例を写経する

アクセスα同様、解答例を写経します。

たぶん、読むだけだと「アクセスα」以上に理解しにくいと思います。

初見の論点だとなかなか理解が追いつきませんが、僕は何度か書き写していくうちに理解が追いついてきました。

④ 仕上げに自力で解答を作ってみる

「あ、そろそろ解けそうかも」と思ったタイミングで、自力で答案を作ってみます。

実際に書いてみると、論点の抜けやグラフが微妙に間違っていることもありますが、答え合わせの時に軌道修正すれば大丈夫。

写経し始めの頃は「これ、本当に書けるんだろうか?」と思いがちですが、どこかのタイミングでちょっと自信がついてくるタイミングがきます。

経済学攻略にあたってのQ&A

経済学攻略にあたってのQ&A

経済学はかなり独特な科目ゆえ、勉強方法に困っている方が多いかもしれません。

ここではよくある疑問点に対して、僕なりに解答していきます。

数式にアレルギーがあり、克服したい

鑑定士試験は文系の試験なので、数式が苦手だという方も多いかもしれません。

でも、経済学で難しい数学知識は「微分・偏微分」くらいのものです。

予備校の講義や「速習!経済学」でも微分がピンとこない方は「キカガクの機械学習講座」の説明がわかりやすかったのでオススメ。

» 【キカガク流】人工知能・機械学習 脱ブラックボックス講座 – 初級編 –

微分・偏微分がわかりやすく解説されており、ついでに機械学習の基礎も解説されているので勉強に疲れたときの息抜きにぴったりです。

月に何度かセールをやっており、そのタイミングで買うとかなり安いです。

過去問ってやったほうがいい?

過去問はやらなくていいと思います。

少なくとも僕の場合はまったく手をつけておらず、その一番の理由は「時間がかかりすぎるから」です。

鑑定士試験では「鑑定理論」や「民法」などの時間がかかる科目が目白押しです。

合格点さえ取れれば教養科目は必要以上にやるべきではなく、試験会場で苦し紛れに答案作成ができれば十分と腹を括っています。

というわけで、過去問は不要というのが僕の意見です。

合格者の方々のお話でも、教養科目は「過去問やらない派」が多数でした。

理解ができなさすぎて全部暗記しようかな…

「経済学がまったくわからない…」という場合には、ついつい解答例をすべて暗記したくなる衝動に駆られる方も多いかもしれません。

そのような場合は、結論からいうとやめておいた方がいいです。

僕も勉強をはじめたての頃は「すべて暗記しよ…」と思って基準のように暗記をしていた時期がありますが、点数がまったく伸びませんでした。
また、暗記しようとすると大変な情報量があるので、精神的苦痛も大きいです。

経済学は、理解してしまえば難なく解答が書けます。

どのような形であれ、理解を先行させて学習を進めるべきだと思います。

まどろっこしく感じるかもですが、理解先行の学習が近道です。

まとめ:経済学を得意科目にする勉強法のまとめ

まとめ:経済学を得意科目にする勉強法のまとめ

経済学を得意科目にするための勉強法をまとめます。

  • 暗記に頼らず、グラフの理解を徹底する
  • インプット教材は『速習ミクロ』『速習マクロ』がおすすめ
  • 無料で講義動画が視聴できる
  • アウトプット教材は「アクセスα」「総まとめテキスト」がおすすめ
  • アクセスαは【何もみないで答案作成 → 講義や質問で不明点を解決 → 解答例を写経 → 自力で答案作成】の流れが良い
  • 総まとめテキストは【講義や質問で不明点を解決 → 何も見ないで答案作成 → 解答例を写経 → 自力で答案作成】の流れが良い

以上、長くなりましたが僕が経済学が得意になるまでにやったことでよかった勉強方法をまとめました。

経済学に苦手意識がある方の参考になれば嬉しいです。

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