独学で不動産鑑定士試験合格を目指すロードマップ【完全独学は難しい】

不動産鑑定士試験を独学で合格したい!と考えている方向けの記事です。

  • 独学で不動産鑑定士試験合格を目指したい
  • 予備校が一般的みたいだけど、独学合格って可能?
  • 独学で使えそうな教材を教えて欲しい

僕は、不動産鑑定士試験の短答式試験(1次試験)合格したことがありますが、不合格が続き5度目の受験を目指している状況です。

その意味では説得力がないわけですが、リアルタイムで受験勉強中の僕からみた「これから独学するとしたら、こうするかも」という意見も、なにかの役に立つのでは?と思って書いてみました。

結論として、論文式試験対策は予備校を使うべきと思いますが、インプット学習なら、独学でもある程度のレベルまでいけるのではないかと思っています。(ただし、決してラクではない)

それでは、具体的にみていきましょう。

独学で不動産鑑定士試験合格を目指すロードマップ【完全独学は難しい】

独学だけで不動産鑑定士試験の合格は可能か?

結論、まったく資格予備校を使わずに不動産鑑定士合格はほぼ不可能だと思います。

その理由は、二次試験の論文式試験対策の難しさです。

  • 二次試験として論文式試験がある
  • 論文式では、合格するための書き方がある
  • 作った答案がどのレベルかのチェックに、第三者の添削が不可欠

一次試験の短答式試験では、選択肢のうちから正解が選べれば合格です。

一方の論文式試験では、答えを導き出すまで、いくつかステップを踏む必要があります。

  1. 問題文をよく読む
  2. 問題文で問われていることを理解する(題意の把握)
  3. 解答として書き出すことを抽出する(答案構成)
  4. 実際に答案を書ききる(答案作成)

独学では、これらの仕上がり具合のチェックが難しい

資格予備校の添削を受けることで、「題意の把握」や「答案構成」が合格者レベルまで仕上がっているかを知ることができます。

僕はこれらの論文問題の添削を受けるという意味で、資格予備校を利用することは必須なのではないかと思っています。

不動産鑑定士試験の講座を実施しているのはTACとLECのみなので、いずれかの模擬試験(答練)を受けるのは必須だというのが正直なところです。

不動産鑑定士試験を独学で合格するために使えそうな教材と学習の流れ

では、試験対策としてのインプット学習方法を考えてみましょう。

ここでは「もし自分が、独学だけで学習を進めるならば?」という視点で使うべき教材と学習の流れをご紹介します。

鑑定理論の教材と学習の流れ

鑑定理論にこれから手をつけるなら、音声教材「鑑定評価基準の全体構造」が最強だと思います。

講義を公開されている山口先生は、不動産鑑定士試験に合格されている方なので、安心してインプット学習に活用できます。
(以前、資格の学校TACに在籍されていた先生です)

教材は、国土交通省から無料ダウンロードできる『不動産鑑定評価基準』を使用するので、プリントアウトして用意しておくと良いと思います。

参考 鑑定評価基準の全体構造(初学者向け)不動産鑑定士試験元予備校講師のブログ 参考 不動産鑑定評価基準国土交通省

講義を通じて内容が理解できたら、実際の過去問を解きます。

過去問が解けないと本試験で得点を稼ぐことができず、まず合格することはできませんから、「知識の確認のため」「本試験問題に慣れるため」にも、必ず過去問には触れておくべき。

まずは、短答式試験過去問で1次試験対策をおこない、

論文式問題集で、論文作成の感覚を養っておきます。

論文式試験問題集は2冊に分かれています。

  • 不動産鑑定士1965~2005年 論文式試験 鑑定理論 過去問題集 第3版(旧)
  • 不動産鑑定士 論文式試験 鑑定理論 過去問題集 論文+演習 2020年度(新)

「1965~2005年」が旧試験時代の問題集、「論文+演習」が新試験のものを収録したもので、はじめに買うのであれば「論文+演習」がいいと思います。(ピンクじゃない方)

旧試験は、今の試験出題傾向と比べて少し変わってきており、まずは新しいものを極めた後に「余裕があれば」取り組むのが吉だと思います。

そして、論文式試験の解答例のほとんどが「不動産鑑定評価基準の文言まんま」、つまり引用が多いことに気づくはず。

学習始めたての頃は気づきづらいですが、暗記必須です。

合格者の答案を見ると基準をかなりの程度暗記していることがわかります。(予備校で見ることができる優秀者答案を見ると、一目瞭然です)

そこで、少しずつ不動産鑑定評価基準を暗記する必要があり、僕のように、暗記が苦手という方は音声教材を活用するのもアリです。

audiobook.jpの『聴いて覚える不動産鑑定評価基準』が暗記学習に便利

ただし、音声教材に収録されていない留意事項は、自力でやる必要があります。

国土交通省のPDFをダウンロードするか、過去問の下線(点線)部分を暗記していくか、のどちらかで暗記することになると思います。

参考 不動産鑑定評価基準運用上の留意事項国土交通省

あとは、チェックペンで基準本文を塗りつぶして暗記していくのもかなりいい感じです。

ゼブラの暗記ペン、チェックペンアルファ青レビュー【売ってる場所も解説】

仕上げに、予備校の模擬試験のみを申し込み、受講するという流れでしょうか。

行政法規の教材と学習の流れ

行政法規についても、まずは山口先生の講義から取り掛かるべき。

煩雑な行政法規の全体像が、音声講義ならなんとなくつかめてくるはずです。

参考 2020目標行政法規総まとめ不動産鑑定士試験元予備校講師のブログ

次に、過去問を解きます。

講義で覚えた内容でだいぶ解けるようになっていると思いますが、どうしてもわからないところはググって理解を深めていきます。

過去問がほぼ正解できれば、本試験の合格確率は相当高まっているはず。

参考書が欲しい方は『不動産鑑定行政法規の知識』という本もありますが、試験で出題される論点がすべて網羅されているわけではなく、実務寄りな気がしており、試験勉強という面では不要かなと。

また、TAC出版から出ている『不動産鑑定士 不動産に関する行政法規 最短合格テキスト』というのもありますが、赤シートで隠れてはいけないところが赤字になっていたり、テキスト自体使いづらいので、あえて購入しなくていいと思います。

民法の教材と学習の流れ

民法は、TACから出版されていた『基本論点問題集』を暗記します。

暗記箇所は【解答例】のすべてで、(理解前提ではありますが)これを暗記しておくと本試験合格に必要な論証例が一通りインプットできます。

理解がどうしてもできない時には、『基本論点問題集』の解説セクションを読み込むのが良いかと思います。

なお、こちらの問題集は絶版で価格が高騰しており、安く売られているのを見かけたらすぐに買っておくのをお勧めします。

また、もう少し支出してもいい方は、山口先生が格安で民法の音声講義を公開してくださっているので、こちらを利用するのもありかも。
(僕は利用していませんが、ライブの山口先生の講義はすばらしかったです。)

経済学の教材と学習の流れ

経済学び学習は、石川秀樹さんの『速習経済学シリーズ』が良いです。

YouTubeで動画講義を無料公開されており、まずは動画をみていただき、肌にあえばテキストを買って学習を進めてみるといいかも。

僕は、資格試験予備校の講義よりもこちらがしっくりきました。

ミクロ経済学
マクロ経済学

僕が持っている版よりも新しい「2nd edition」が出ていました。

著者の石川秀樹先生は、上智大学法学部を卒業後、経営学修士を取得された方で、SBI大学院大学経営管理学科教授などもされていた方です。

講義を見ていただければわかりますが、難解な理論を優しく丁寧に解説してくれます

こちらの教材でインプットが終わったら、やはり資格試験予備校の模擬試験で実践感をつけていくのが良いかと。本試験を見据えると、やはり難易度不足であることは間違いないと思います。

なお、僕はこの二冊を重点的にやって予備校の答練5位まで行けました。

会計学の教材と学習の流れ

苦手分野なので、あまり言及しません。

TACから出版されている『基本問題集』が有名かなと思います。(僕も、現在これを使っています。)

鑑定理論演習の教材と学習の流れ

独学で手に入る教材といえば、やはり過去問がメインになってしまいそうです。

ただし、資金に多少の余裕があるのであれば、TACの「アクセスα 演習」だけでも受けておくと良いです。

これは、コスパ抜群です。

模擬試験形式ですが、教材が本当によくできておりこれを仕上げると過去問題集に(ぎりぎり)太刀打ちできるレベルになります。

» 参考:資格の学校TAC【不動産鑑定士講座アクセス】のページへ

まとめ

長々と不動産鑑定士試験を独学で合格するための方法について書いてきました。

結論を言うと、次のとおりです。

  • インプット学習はある程度、独学で可能
  • 模擬試験(答練)など、独学では厳しいところだけ予備校

さらに、予備校を利用するとしたら選択肢は2校だけ。

LECに関しては受講したことがなく、あまり詳しくないですが、受験生仲間からの情報では教養科目テキストがまとまっていて使いやすかったと聞きました。

参考になれば、幸いです。

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