- BONIQ 2.0の特徴が知りたい!
- 操作感ってどうかな?
- BONIQ Proと迷っている…
日本の低温調理器メーカーの代名詞ともいえるBONIQの最新機種「BONIQ 2.0」の実機レビューです。
先にBONIQ2.0の特徴をお伝えすると、次の通りです。
- 高いデザイン性:スリムでコンパクト。高級感もあり、キッチンにスッとなじみます。
- 十分なパワー:このコンパクトさにも関わらず15リットルの水量まで対応。
- 1年間保証:BONIQ Online Shopからの購入で1年間の保証が付帯
BONIQをGoogle検索してみると大絶賛の記事がよく見つかりますが、僕自身はBONIQが完全無欠の低温調理器だとは思っていません。
というのも、Wi-Fiや基本的な使用面で使いにくい部分があるからです。この辺の欠点に思える部分も本記事ではできるだけ詳しく解説します。
なお、BONIQ Proとの比較でどちらにしようか迷っているならBONIQ 2.0を強くおすすめします。というものBONIQ Proは家庭用としてはオーバースペックで、BONIQ2.0でも普段の調理で不便に感じることはないからです。
BONIQ2.0の概要と実機レビュー

先にBONIQ2.0がどんな方におすすめかをお伝えします。ポイントは3点です。
- デザインにはこだわりたい!
- 遠隔操作(Wi-Fi)を使う予定がない
- 日本の低温調理器メーカーから選びたい
ここに当てはまらない方は、BONIQ2.0にこだわらずに別の低温調理器も検討してみても良いと思います。
冒頭でも説明した通り、BONIQ2.0は決して完璧な低温調理器ではありません。条件が合わなければ、他にもっとあなたにぴったりの低温調理器が見つかる可能性もあります。
- アイリスオーヤマ(LTC-02-T):BONIQ2.0のようなスリムなボディでお値段もお手頃。Wi-Fi機能なし。
- Anova Precision Cooker:Wi-Fi機能ありで操作性抜群。ただしコンセントプラグの変換アダプタが必要で、輸入する必要がある。
上記の低温調理器も素晴らしいものなので、BONIQだけにとらわれずに比較してみることをおすすめします。
高いデザイン性
BONIQ 2.0のいちばんの魅力は高いデザイン性です。
- スリムでコンパクト
- キッチンに置いても圧迫感がない
- 省スペースで収納できる
本体はとてもコンパクトで、キッチンに設置しても圧迫感を感じにくくなっています。
特に価格が安めの低温調理器はサイズが大きすぎたりとデザイン無視で作られていることも多く、いざキッチンに置いてみるとものすごい圧迫感を感じてしまうことも。
僕も過去に使ったことのある低温調理器を思い返してみると、サイズが大きい低温調理器はキッチンの景観がだいぶ損なわれてしまったという経験があります。
お湯の加熱スピードも満足できるレベル
出力は最近の主流である1000Wです。水温もスムーズに上がっていくので、一般家庭で使う分には何不自由ないレベルです。
以下は、25度から65度の加熱にかかった時間を旧型Anovaと比較したものです。
項目 | BONIQ 2.0:1000W | Anova:800W |
---|---|---|
加熱スピード | 8分26秒 | 20分19秒 |
一昔前に主流だった800Wと比べると2倍以上の差が出ました。
もちろんより出力の高いBONIQ Proを選べば加熱時間をもっと短縮できますが、1000Wでも普段使いとしては十分すぎるほどの性能です。
塗装も高級感あり

BONIQ2.0は、ボディの質感も全く問題ありませんでした。
前作のBONIQ Proはアルミ製でしたが、BONIQ 2.0では樹脂製に変更になったんですね。金属製から樹脂製への変更と聞いたときには「安っぽくなるのでは?」と不安もありましたが、むしろ高級感を感じるほど。
僕が試してみたのはホワイトでしたが、塗装がしっかりしているせいか安っぽさは一切感じませんでした。
Wi-Fi目当てならやめておいた方が無難
BONIQを使ってWi-Fi操作をしたい方は、購入を見送った方が良いと思います。
というのも、Wi-Fi操作に必要なスマホアプリが非常に使いにくいからです。
- 本体の電源を抜くと設定がリセットされる
- アプリの操作性が悪い
致命的なのが、本体の電源を抜くとWi-Fiの設定がリセットされる点です。
遠隔操作のためには、Wi-Fiのパスワードを入れる必要があります。ところが、BONIQ 2.0本体の電源プラグを抜いてしまうと、苦労して設定したWi-Fiパスワードがリセットされてしまいます。これは結構ストレス。
また、アプリの操作画面は操作しにくく、「遠隔操作をガンガンしていこう!」という方にはかなりキツい仕様だと感じました。
タイマー時間が経過すると止まる
タイマー時間を経過すると、BONIQ 2.0の動作が止まります。
低温調理では、食中毒防止の観点から食べる直前まで加熱しておくのがセオリー。そう考えると、次のような場合に不都合があります。
- 外出前に低温調理器をセット
- 帰宅時間が予定より遅れる
- 低温調理器が止まり、食材がダメに
というわけで、個人的には「タイマー時間が経過しても止まらない仕様」にしてほしかったです。Anovaなどはタイマーに関係なく動作を続けるんですよね。
なお、これを回避するにはBONIQ 2.0のタイマー時間を「99時間00分」にセットしましょう。僕のように外出前に低温調理をセットする方は、この方法で解決可能です。
BONIQ 2.0とBONIQ Proの商品情報を比較
BONIQ 2.0とBONIQ Proを比較したものが、次の表です。
項目 | BONIQ 2.0 | BONIQ Pro |
---|---|---|
湯煎容量 | 5L〜15L | 5L〜20L |
消費電力 | 1000W | 1200W |
外装素材 | 樹脂成形 | フルアルミ |
価格 | 22,000円(税込) | 32,780円(税込) |
保証 | 1年保証(家庭のみ) | 1年保証(飲食店可) |
どちらを選ぶかは、「BONIQ Proに、追加で1万円を支払う価値があるかどうか?」というのがポイントになります。つまり、以下のスペックに価値を感じるかどうかということですね。
- 大量調理が必要か
- 飲食店向けの保証は必要か
- アルミ製ボディにこだわるか
まずBONIQ Proが対応している20リットルという容量は、かなりの水量です。
参考までに、僕が使っている9.8リットルのコンテナがこちら。

これでもかなりの大きさで、4人分くらいなら余裕で調理できる容量。20リットルといえばこの2倍の容量なので、家庭用としては明らかにオーバースペックです。
ただ、BONIQ Proでは加熱速度がとても早いのは間違いありません。
比較項目 | BONIQ 2.0 | BONIQ Pro |
---|---|---|
電気代 | 2.31円 | 2.10円 |
加熱速度 | 8分26秒 | 6分28秒 |
明らかにBONIQ Proの方が加熱速度は優秀です。
とはいえ、これだけの加熱性能が家庭用低温調理器に必要かといえば疑問かなと思います。
質感については、次をご覧ください。

BONIQ Proはアルミ製だけあって、鈍い輝きと触った時のヒヤッとした高級感を感じました。
ただし、BONIQ Proは調理後にカルキのような白いものが付着しました。金属製のためかもしれません。

BONIQ 2.0の方は樹脂製です。先にもお伝えした通り、塗装がとても綺麗なのでチープさはまったく感じませんでした。カルキのようなものが付着することもありません。
結論として、家庭用として使うならBONIQ 2.0で十分です。業務用で大量調理する方はBONIQ Proも視野に入れてみて良いと思います。

【簡単】BONIQ 2.0の操作方法
ここからは、簡単にBONIQ 2.0の操作方法をご紹介します。

まずは、BONIQ 2.0をコンテナにセットしましょう。
クリップ式なので簡単に脱着できます。

「+/ー」ボタンを押して設定温度を決めたら、赤く光っている「スタート」ボタンを押します。
すると、BONIQ 2.0がコンテナ内の水をかき混ぜながら加熱してくれます。

食材を入れたポリ袋を沈めて、洗濯バサミなどで固定しましょう。
あとは加熱時間を待てば完成です。
まとめ:デザイン性重視ならBONIQ2.0は間違いなく有力候補!

Wi-Fiが使い物にならなかったりタイマー機能に癖があったりはしますが、BONIQ2.0ならではの魅力があるのも事実だと感じました。
- キッチンに溶け込むデザイン
- 樹脂製にもかかわらず高級感もあり
- 加熱速度なども十分
日本の代表的な低温調理器なのは間違いなく、【低温調理器=BONIQ】というイメージをお持ちの方も多いと思います。
そのため、プレゼント用として低温調理器を考えているならBONIQは有力な選択肢になってきます。(アイリスオーヤマのものも評判は良いですが、ブランド力は劣りますよね)
購入の際には、Amazonで出品者が「BONIQ Online Shop」であることを確認して購入してください。

これ以外の出品者からの購入だと保証が受けられない場合があります。