- 低温調理でR-1ヨーグルトを増やしたい
- 失敗しない温度設定と時間は?
- R-1の植え継ぎってできるの?
このような疑問にお答えします。
インフルエンザに効くと言われているR-1ですが、毎日食べ続けるとかなりの金額になりますよね。
実は、R-1ヨーグルトは低温調理で大量に増やすことができます。
毎回タネとしてR-1ヨーグルトは用意しなければなりませんが、112gを一気に1,000mlに増やすことも可能。
僕の2年ほどの低温調理歴で、いちばん作っているのが今回のR-1ヨーグルトです。
ヨーグルトメーカーを使っている方からすると信じられないかもしれませんが、今のところ失敗はゼロ。
レシピ通りに進めれば上手に作れるはずです。
その場合は、食べるのを控えましょう。
目次
【失敗なし】低温調理器を使ってR-1ヨーグルトを1000mlに増やすレシピ

R-1ヨーグルトを増やすために必要なものと、手順をご紹介します。
用意するもの
R-1ヨーグルトを増やすための材料は、次の3種類です。
- R-1ヨーグルト :1個
- 牛乳(成分無調整) :1リットル
- 北海道てんさいオリゴ:大さじ2
食材は以上ですが、他に低温調理器などが必要です。
関連記事低温調理に必要なもの11選【必需品と便利なグッズ・調味料をご紹介】
R-1ヨーグルトを1000mlに増やす方法
食材をすべて混ぜてから、43度で10時間ほど低温調理にかければ完成です。
注意点をまじえて、詳しく解説します。

ヨーグルトに触れる調理器具を、すべて煮沸消毒します。
時間がたったらトングなどで取り出して、自然乾燥させましょう。
この時、タオルなどでは拭かないのがポイント。
タオルについた雑菌で、ヨーグルト作りが失敗してしまう可能性があるためです。
具体的には、「ヨーグルトが固まらない」「変な味がする」など。
少し面倒ですが、安全のため煮沸消毒はやっておきましょう。

ビンに「R-1ヨーグルト」「牛乳」「オリゴ糖」を入れて、混ぜます。
牛乳は何回かに分けて入れて、都度ふり混ぜるようにするとうまく混ざりやすいです。

コンテナの水が43度なっていることを確認し、10時間ほど低温調理にかけます。

流水で粗熱を取ったあと、冷蔵庫で冷やせば完成です。
ちゃんと固まりました!
補足:R-1以外のヨーグルトを増やしたい場合
「R-1」以外のヨーグルトも、温度設定を変えれば増やせます。
種類 | 温度 | 時間 | 例 |
---|---|---|---|
一般的なヨーグルト | 40〜43度 | 6〜10時間 | R-1, L92, ガセリ菌SP株 |
カスピ海ヨーグルト | 27度 | 6〜48時間 | 30度を超えると菌が弱る |
ギリシアヨーグルト | 40〜43度 | 6〜10時間 | 仕上げに水を切ると濃厚に |
ケフィア | 20〜30度 | 24〜27時間 | 発酵させすぎないよう注意 |
ヨーグルトの菌株を買った場合に説明書があれば、それに従いましょう。
R-1ヨーグルト作りのためのおすすめの材料と調理器具

R-1ヨーグルトを作るための食材や器具などについて、注意点などをまとめました。
牛乳の選び方
牛乳は「成分無調整」のものを選びましょう。
ほとんどの市販のヨーグルトは「成分無調整」を使っているためです。
経験上も「成分無調整」を選んで失敗したことがありません。
「低脂肪牛乳」や「無脂肪牛乳」でも作ることはできるようですが、その場合は味があっさり目になるみたいです。
選ばないようにしましょう。
R-1ヨーグルトの選び方
固まりやすさ、添加物の少なさから、「固形・加糖タイプ」をおすすめします。
液体タイプは混ぜやすいのですが、比べてみるとやや仕上がりがユルい気がしたので使わなくなりました。
メーカー公表データより、入っている添加物をまとめました。
商品名 | 成分 |
---|---|
R-1固形タイプ | 生乳、乳製品、砂糖/甘味料(ステビア) |
R-1固形タイプ(低脂肪) | 生乳、乳製品、砂糖、乳たんぱく質 |
R-1固形タイプ(砂糖ゼロ) | 生乳、乳製品、ポリデキストロース、エリスリトール/甘味料(スクラロース) |
R-1ドリンクタイプ | 乳製品、ぶどう糖果糖液糖、砂糖/安定剤(ペクチン)、甘味料(ステビア)、香料、酸味料 |
R-1ドリンクタイプ (低糖・低カロリー) | 乳製品、ぶどう糖果糖液糖、砂糖/安定剤(ペクチン)、甘味料(アスパルテーム・L—フェニルアラニン化合物、ステビア)、酸味料、香料 |
「ぶどう糖果糖液糖」や「アスパルテーム」などの人工甘味料は一部で危険性も指摘されているので、僕はできる限り避けるようにしています。
砂糖の選び方【液体オリゴ糖がおすすめ】
レシピにもあるとおり、僕は液体タイプのオリゴ糖を使っています。
白砂糖やグラニュー糖でも作れますが、こちらの方が混ざりやすい気がしており「北海道てんさいオリゴ」を愛用中。
他の液体タイプのオリゴ糖と比べても、こちらの「北海道てんさいオリゴ」は固まりやすく・甘さもしっかり出ました。
低温調理器か、ヨーグルトメーカーか
今回のレシピの最重要アイテムは、低温調理器です。
低温調理器と似ているもので「ヨーグルトメーカー」がありますが、温度の安定性という点で雲泥の差があります。
特にヨーグルトの場合は、食べ比べてみると違いが顕著です。
以前僕が使っていたビタントニオのヨーグルトメーカーと比べても、ヨーグルトの固まり方が段違い。明らかにクオリティが高くなります。
「どちらも変わりがない」という意見もありますが、僕は明らかに低温調理器が優れていると思ってます。
手早く作るにはビンがあると便利
ビンがあると、ヨーグルト作りが手早くできておすすめです。
フタが閉まるので安心して混ぜることができますし、口が広くなっているため材料を入れやすいというメリットがあります。
「牛乳パックに材料を入れて、パックごと沈めればいいんじゃない?」と思われるかもですが、おすすめしません。
僕もそう思ってやってみましたが、振るときに中身が飛び出してきたりと不便でした。
ビンのおすすめは、ボルミオリ・ロッコの1リットルのものです。
口が広くて中身の出し入れがしやすいので、愛用してます。
【補足】温度設定の根拠、植え継ぎ、損益分岐点など

今回のレシピで知らなくても作れるが、気になりそうなことをまとめました。
43度10時間の根拠
「設定温度43度」の根拠は、R-1ヨーグルトの販売元である明治の特許情報です。
NK活性上昇作用を有する酸性多糖体を産生するL. bulgaricus OLL1073R-1を用いて発酵乳を作製した。
「特許5744462NK細胞活性化剤」より
生乳、脱脂粉乳、砂糖を使用し、SNF9.7%、FAT3.05%、砂糖3.0%に調製した溶液(以下発酵乳Mix)にL. bulgaricus OLL1073R-1、S. thermophilus OLS3059(FERM P-15487)をスターター菌として加え、43℃で発酵を行った。
残念ながら、調理時間は特許情報から読み取れませんでした。
そのためヨーグルトを増やす際の一般的な時間のうち、長めの「10時間」を採用しました。
ヨーグルトの植え継ぎ
ヨーグルトの植え継ぎは、可能です。
ところが2回、3回と回数を重ねていくごとに、ヨーグルトがゆるくなっていきます。推測するに、植え継ぎの段階で雑菌が混入するせいだと考えられます。
植え継ぎをしなくても十分安く食べられますし、あえて植え継ぎでリスクをおかすこともないかなと思います。
僕は植え継ぎはせずに毎回R-1ヨーグルトを買ってきて増やす方法をとってます。
損益分岐点
2万円の低温調理器を買った場合の、損益分岐点を表にまとめました。

この試算によると、R-1ヨーグルトを増やし始めて20回目あたりから元が取れる計算となります。
もっと安い低温調理器を選べば、もっと早く費用を回収できます。
市販のR-1の金額は、112mlで割った後に1000mlをかけて比較しています。
低温調理器を買ったらヘビロテ間違いなしのR-1ヨーグルト

最後に、本記事の内容を要約します。
- 食材をすべて混ぜ、43度で10時間ほど低温調理にかければR-1ヨーグルトを増やせる
- 調理器具は雑菌を防ぐため、煮沸消毒する
- 牛乳は「成分無調整」を、R-1は「固形・加糖タイプ」がおすすめ
- 砂糖は「北海道てんさいオリゴ」が扱いやすい
- ボルミオリ・ロッコのビンはおすすめ
- 温度設定の根拠は「明治の特許情報」より引用
- ヨーグルトの植え継ぎはできるが、ゆるくなる
- 2万円の低温調理器でR-1だけを作ったら、20回目あたりで回収可能
低温調理器を使うことで、R-1ヨーグルトが失敗なく増やせます。
これまでヨーグルト作りに失敗してしまった方にも、ぜひチャレンジしていただきたいレシピです。