- BONIQ Proってどんな低温調理器?
- 買っても使いこなせなかったらどうしよう……
- 実際に使った人の感想が知りたい
- BONIQ Proってどこで買ったらいいの?
低温調理歴2年の僕が、BONIQ Proのこのような疑問にお答えします。
本記事では、BONIQ Proの実機を使ってみて感じたことなどをレビューします。
結論からお伝えすると「家庭用で使うならProだとオーバースペック、BONIQ 2.0を選ぶべき」だと感じました。
BONIQ 2.0は、別記事で詳しく解説しました。
» 【データつき】最新モデルBONIQ 2.0とBONIQ Proの違いってなに?
一方のBONIQ Proを選ぶべきなのは、次のような方です。
- 本体はオールアルミ製が良い!
- 大量の食材を低温調理する
- 加熱速度(パワー)にこだわりたい
また、BONIQ製品は保証対応を受けられる公式HPからの購入がおすすめです。
では、ひとつづつ解説していきます。
目次
BONIQ Proを徹底解説【他の機種と比較】

BONIQ ProとBONIQ2.0は形がまったく同じなので、次の疑問を持つ人がほとんどだと思います。
- 何が違うんだろう?
- どっちを選ぶべきなんだろう?
実機での比較を元に、解説していきます。
スペック上の違いを比較
まずは、メーカーのスペック表から違いのある部分だけを抜粋します。
品名 | BONIQ Pro | BONIQ 2.0 |
---|---|---|
価格 | 29,800円 | 20,000円 |
湯煎容量 | 5L〜20L | 5L〜15L |
定格電力 | 1200W | 1000W |
保証期間 | 1年保証(飲食店可) | 1年保証(家庭のみ) |
どちらにするかの決め手は「あなたがProのスペックを必要とするか?」にかかってくると思います。
BONIQ Proは保証範囲が飲食店までカバーされていることから分かる通り、お店の備品で使ったり大量の食材を調理する方向けの調理器具です。
付属品を比較

BONIQ Pro, BONIQ 2.0共に、付属品は同じです。(黒がBONIQ Pro、白がBONIQ 2.0)
- BONIQ 2.0本体
- 取扱説明書
入っているのは「低温調理器本体だけ」で、次の二つは別に用意する必要があります。
- コンテナ
- ポリ袋
簡単に解説していきましょう。
BONIQ Proの場合は、BONIQ純正の「バルクアップコンテナ」が良いかと思います。
この純正コンテナは【24リットルの業務仕様】があり、大量の食材を調理できるBONIQ Proではこれ一択かなと思います。
食材を湯煎するためのポリ袋は、ジップロックが安心です。
他のポリ袋に比べてお値段が高めですが、「耐熱温度が明記されてる」「十分な厚みがある」という理由でジップロックを使っています。
サイズが2種類ありますが、Mサイズを多めに持っておくと便利です。
- Mサイズ:鶏むね肉1枚がピッタリ入る
- Lサイズ:大きめのブロック肉など
僕が低温調理をする場合は、Mサイズばかり使っています。
最大湯煎容量|15L vs 20L
もっとも目を引く「湯煎容量」はこちらです。
BONIQ Pro | BONIQ 2.0 |
---|---|
5L〜20L | 5L〜15L |
ポイントは「一度に大量の食材を調理するか」です。
リットル表記ではなかなかイメージが湧かないと思うので、約10リットル入るコンテナの写真を載せておきます。

20リットルというと、この2倍の量の水が入るコンテナということになります。
「よくホームパーティーでたくさんの人が集まる」という方には、BONIQ Proの湯煎容量は強い味方になってくれるはず。
定格消費電力|1000W vs 1200W
BONIQ Proは1200W、BONIQ 2.0は1000Wなので、200Wの差があります。
定格消費電力によって違いが出てくるのは、次の2点です。
- 電気代
- お湯の温度を上げる速度
そこで気になるのが実測値ですよね。
論より証拠ということで、この200Wの差がどれほどのものなのか実験してみました。
比較項目 | BONIQ Pro | BONIQ 2.0 |
---|---|---|
電気代 | 2.10円 | 2.31円 |
加熱速度 | 6分28秒 | 8分26秒 |
加熱速度については、25℃から60℃に上昇させるときにかかった時間を計測。
やはり1200Wの加熱速度は早かった。とはいえ、家庭用としてここまでの速さは必要ない気もします。
電気代は、60℃を1時間保った場合の電気代をワットメーターで計測しました。
ややBONIQ Proの方が安かったですが、誤差の範囲ですね。
外装素材|アルミ vs 樹脂
続いて、低温調理器本体の素材を比較してみましょう。
- BONIQ Pro:アルミ
- BONIQ 2.0:プラスチック
まず、BONIQ Proの外観はこちらです。

オールアルミ製だけあって、触ったときにヒヤッとした感じがあります。
ちょっと鈍い輝きがあり、高いだけあって高級感はありますね。
ただし、ちょっと気になったのがBONIQ Proではカルキが付きすい気がしたこと。
金属製だからでしょうか?
続いて、BONIQ 2.0を見ていきましょう。

樹脂製に変更されましたが、全然安っぽくありません。
質感でいえば、Proと2.0は大差ないように感じました。
保証|飲食店対応の有無
1年間の保証がついてきますが、Pro と2.0で微妙に保証範囲が違います。
- BONIQ 2.0 :一般家庭のみ保証
- BONIQ Pro:飲食店にも保証
飲食店で使う方は、Pro一択ですね。家庭用で使うなら、オーバースペック感は否めません。
BONIQ ProとBONIQ 2.0どちらを買うべき?価格で比較
最後に価格の比較をします。
- BONIQ Pro:32,780円
- BONIQ 2.0 :20,000円
差額は「12,780円」です。
BONIQ Proにすることでこの金額が回収できるかがポイントになってきます。
- 大量の食材を調理する
- オールアルミボディは捨てがたい
- 加熱速度にはこだわりたい
このような方は、BONIQ Proにすべきです。
一方で、「BONIQ Proはちょっとオーバースペックかもな……」という方はBONIQ2.0が良いかもしれません。
» 【データつき】最新モデルBONIQ 2.0とBONIQ Proの違いってなに?
【簡単】BONIQ 2.0の操作方法

「低温調理器を買っても、使いこなせないんじゃないか……」という不安がある方もいると思いますが、とてもカンタンです。
全体の流れ
低温調理の流れをざっくりと説明すると、以下です。
- BONIQ 2.0をスタート
- 食材をポリ袋に入れて、コンテナにしずめる
- 時間が経過したら完成
所定の時間、湯煎するだけですね。
加熱時間は数時間単位でかかりますが、朝のお出かけ前などにセットすれば夜ご飯が一品できあがりますよ!
BONIQ Proでサラダチキンを作る流れ
では、BONIQ Proで実際にサラダチキンを作ってみましょう。写真付きで解説します。
まずはコンテナに水を張り、BONIQ Proのクリップでコンテナに固定しましょう。

コンセントに差し込んだら、【+/−】ボタンを押して設定温度を決めましょう。

そして、赤く光っている【スタート】ボタンを押して予熱をしておきます。
低温調理器がコンテナ内の水を予熱している間に、食材の準備をします。
まずは鶏むね肉の厚みを測り、設定温度と時間を決めます。
今回は厚みが45mmだったので、「低温調理 加熱時間基準表」から厚みごとの設定を確認。
厚み | 58℃ | 60℃ | 63℃ |
---|---|---|---|
45mm | 4時間15分 | 3時間35分 | 3時間10分 |
今回は火が通った感じにしたかったので、高めの63℃に設定しました。
鶏肉の皮を剥いだ上で、ジップロックにすべての食材を投入しましょう。

今回はサラダチキンなので、食材は以下です。
- 鶏むね肉
:1枚(275g) - 塩
:鶏胸肉の重さの0.8%(2.2g) - ハーブ
:ローズマリー、クミン、ローリエ - オリーブオイル
:適量
下準備はこれでおしまいです!
水温が設温度に達したら、ジップロックをコンテナに沈めましょう。

洗濯バサミがあると便利です。
時間が経過したら(今回の場合なら3時間10分)、ポリ袋から取り出しましょう。
今回はサラダチキンなので、そのまま食べてしまってもOKです!
【実体験】BONIQProを使ってみたレビュー

ここからは、僕が実際にBONIQProの良かった点・悪かった点を率直にお伝えします!
結論からお伝えすると、タイマー機能にちょっとクセがあるものの低温調理器としてはよくできていると感じました。
BONIQProを使うメリット
低温調理器の基本的な性能はもちろん、デザイン性やコンパクトさで頭一つ抜きん出ている印象でした。
BONIQ Proを使うことで、料理のレパートリーが一気に増えます。
- ローストビーフ
- サラダチキン
- よだれ鶏
- カオマンガイ
- R-1ヨーグルト
- 甘酒
- 納豆
低温調理は、長年にわたってプロの料理人が使ってきたテクニックです。
そのため、レパートリーが広がるのはもちろん、「料理のクオリティ」がグンと上がります。
低温調理器ではトップクラスのコンパクトさです。
僕はANOVAを持ってますが、異次元ですね。キッチンに置いていてもスッと馴染むデザインは、BONIQ Proならではです。
お友達が家に遊びにきた時も、ちょっと自慢できるデザインだと思いました。
BONIQ Proは火を使わないので、お出かけ中に調理もできちゃいます。
特に仕事が忙しいときには、朝にパッと鶏肉を低温調理にかけておくだけで夜には料理が一品できていて超便利。
これだけでお惣菜を一品減らせるので、食費も減らせるわ・健康に良いわで一石二鳥です。
BONIQ Proの操作は「温度設定する」「スタートボタンを押す」の二つだけです。
はっきり言って、操作はめちゃくちゃシンプルで簡単でした。
BONIQ Proは1200Wなので、水温の上昇スピードは抜群に速いです。
現段階で手に入る低温調理器では、間違いなくトップクラスだと思います。
項目 | BONIQ Pro | BONIQ 2.0 | ANOVA |
---|---|---|---|
加熱スピード | 6分28秒 | 8分26秒 | 20分19秒 |
感動の速さです。
低温調理器を欲しがっている方へのプレゼントに最適だと思います。
- 化粧箱がキレイ
- 本体のデザインが洗練されている
- 性能としても十分
- ちょうどいい価格帯
プレゼントに使いやすい絶妙なバランスです。
また、海外製のクセのある低温調理器に比べて使いやすく、メーカー保証もついています。
「低温調理が気になっている」という方への贈り物にはぴったりですね。
もしもの時の故障にも、安心の1年の保証がついてます。
海外製の低温調理器だと英語サポートだけだったりしますが、日本のメーカーであるBONIQならもちろん日本語でのサポートに対応。
この安心感は大きいです。
BONIQ Proで気になったデメリット
個人的には「アプリの使い勝手」と「タイマー」がデメリットかと思いました。
外出先から低温調理器を操作したい方は、やめておいた方がいいかも。
外出先から低温調理器を操作する場合にはアプリが必要で、このアプリがイマイチだと感じたからです。
- BONIQ本体の電源を抜くと、Wi-Fi設定がリセットされる
- アプリのデザインが洗練されていない
致命的なのは①で、Wi-Fiの再設定には結構手間がかかります。
BONIQ Proの発売から長い時間が経ってますが、今のところ改善される気配がなさそうです。
とはいえ、僕が2年以上低温調理をやっていて「外出先から低温調理器をコントロールしたい!」と思ったことはゼロ。
そのため、多くの人には問題にならないかなと思います。
タイマー時間を経過すると、BONIQ Proは動作が止まります。
低温調理では、食べる直前まで加熱を続けるのがセオリー。いったん加熱が終わったとしても、その後に温度が下がっては食中毒リスクが上がります。
なぜこのような動作が止まる仕様になっているのか分からないのですが、設定で回避は可能です。
タイマーを99時間00分に設定しておきましょう。
こうすれば、外出が思ったより長引いてしまっても低温調理器が止まることなく加熱し続けてくれます。
大きめのナベが必要なので、ややキッチンのスペースを取ります。
我が家ではキッチンだと邪魔になるので、ちょっと前までは玄関に低温調理器を設置していました。
購入前に、置き場所のスペースを今一度確認しておいた方が良いでしょう。
コンセントの長さは1.5mです。
キッチンにコンセントがない方は、延長コードを用意したり、キッチン以外の置き場所を考えておきましょう。
【注意】BONIQ Proは公式ページ以外から買ってはいけない理由

BONIQ Proの買い方は、大きく次のように分かれます。
- BONIQ公式サイト [おすすめ]
- Amazon・楽天・Yahoo!ショッピング
BONIQは、公式サイトからの購入がおすすめです。
Amazonや楽天などで出品されているBONIQは転売品です。そのため、公式サイト以外で購入した場合にはメーカー保証がつかないというデメリットがあります。(メーカー確認済み)
国内メーカーの低温調理器を買うメリットの一つが「安心の保証対応が受けられる」ということです。
ポイントは貯まりませんが、「もしもの時の安心を買える」という意味で公式サイトがベストだと思います。
なお、現在注文が殺到しており次回の入荷は5月下旬となっていました。(2021年4月8日現在)
注文日が遅くなると、商品が手に入るタイミングもずれ込んでしまいます。
気になっている方はお早めの注文を済ませておきましょう。