- 低温調理って電気代が高そう…
- 電気代の実測値が知りたい
このような疑問にお答えします。
低温調理器は長時間つけっぱなしです。そこで気になるのが、「どれくらい電気代がかかるのか?」ということですよね。
本記事では、手元にある低温調理器を使って電気代を実測。
結論からお伝えすると、どの低温調理器も1時間あたり10円を超えることはありませんでした。

代表的な低温調理器、AnovaとBONIQを使って実測しました。
目次
【低温調理器の電気代】計測環境と計測結果


まず、今回の計測環境からご紹介します。
計測環境
- コンテナ:無印良品 両手鍋 6.0リットル
- 計測器 :SANWA ワットモニター
- 計測時期:2021年4月20日
- 水量 :5リットル
いつも調理するのと同じような環境です。
計測にあたっては、実際に低温調理器を使う場面を想定。次の2パターンで計測を行いました。
- 30度→設定温度に加熱:予熱の電気代を想定
- 設定温度を1時間保温:調理中を想定
それぞれ、計測結果を確認していきましょう。
予熱時の電気代【30度→設定温度】
30度から設定温度まで加熱した場合は以下の通りです。(縦軸は設定温度)
機種名 | 40度 | 60度 | 80度 |
---|---|---|---|
ANOVA (800W) | 1.26円 | 4.62円 | 9.24円 |
ANOVA (1000W) | 1.26円 | 4.20円 | 8.61円 |
BONIQ 2.0 (1000W) | 1.05円 | 4.20円 | 7.35円 |
BONIQ Pro (1200W) | 1.26円 | 4.41円 | 6.30円 |
80度というやや高めの温度設定では、10円近い電気代がかかりました。
とはいえ、ここまでの高温で調理する場合には短い時間で加熱する場合がほとんど。調理1回あたりの電気代は、そこまで高額になりません。



予熱で約10円と考えていれば間違いなし。
保温時の電気代【設定温度60分キープ】
設定温度を60分キープした場合の電気代が以下となります。
機種名 | 40度 | 60度 | 80度 |
---|---|---|---|
ANOVA (800W) | 0.63円 | 2.73円 | 6.72円 |
ANOVA (1000W) | 0.63円 | 2.73円 | 6.72円 |
BONIQ 2.0 (1000W) | 0.63円 | 1.89円 | 5.67円 |
BONIQ Pro (1200W) | 0.63円 | 1.89円 | 4.41円 |
予熱よりも保温の方が少ないパワーで済むため、電気代は安くおさえられました。



予熱の50%~70%ほどのパワーで済みます。
まとめ:低温調理の電気代は安い
実験の結果、低温調理器の電気代は安いことがわかりました。
- 予熱は高くても10円ほど
- 保温時は高くとも1時間あたり7円ほど
中でも「BONIQ Pro」などの出力の高い低温調理器ほど、電気代は安くなる傾向にあります。
これから低温調理器を選ぶ方は、次の記事も参考にしてみてください。
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