「MacユーザーだけどWindows環境が必要になってしまった……」という方に向けて、Mac上でWindowsを動かす方法を説明します。
在宅勤務で自宅のPCを使って仕事をしなければいけない場合、MacだとExcelが使いづらかったりと不便なことも多いですよね。
実はMacに標準装備されているBootCampを使うと、2万円程度の予算でWindowsをインストールできます。
※会社に経費として認められれば、無料でWindows環境を作れます。
そこで、本記事では次の内容を解説します。
- BootCampを使ったWindows環境の作り方
- WindowsとMacの切り替え方法
- Windowsの削除方法
PCが苦手な方でもできるように、できるだけ丁寧に画像付きでご説明します。
なお、今回使った環境はMac OS BigSurを使いました。
最新版Macをお使いの方は注意
【BootCamp】MacでWindows10を動かす方法【BigSur】

Windowsをインストールするまでの流れは、以下となります。
- BootCampが使えるかを確認する
- Windows10 OSのインストール準備
- Windows10 OSをインストールする
- Windows10 OSの初期設定
BootCampが使えるかを確認する
まず、BootCampは「Intelプロセッサ」のMacでしか使えません。
チップの確認方法は以下の通りです。
右上の「リンゴのマーク」をクリック > 「このMacについて」をクリック

赤で囲った「プロセッサ」とあるのがチップの種類です。
僕のMacの場合には、「Intel Core i7」と書かれているのでIntel製だということがわかりました。
つまり、BootCampが使えるということです。
続いて、お使いのMacがBootCampに対応しているかを確認しましょう。
- MacBook (2015 年以降発売のモデル)
- MacBook Air (2012 年以降発売のモデル)
- MacBook Pro (2012 年以降発売のモデル)
- Mac mini (2012 年以降発売のモデル)
- iMac (2012 年以降発売のモデル)
- iMac Pro (全モデル)
- Mac Pro (2013 年以降発売のモデル)
お使いのMacはこの中にありましたか?
対応していたら、次のステップに進みましょう。
Windows10 OSのインストール準備
続いてWindowsをインストールする準備をしましょう。
手順は以下の通りです。
- Windows OSを購入する
- Officeのライセンスを契約
①:Windows OSを購入する
Windows OSは有料なので、Amazonからシリアル番号を買ってきます。
※Windowsを使える権利を買うような感じです
値段は購入時期によっても変わりますが、僕は18,000円ほどで買いました。
※在宅勤務で利用するなら、会社に経費として申請できないか相談してみましょう。
僕の場合は認められました。
▼ まずはこちらからAmazonの販売ページに移動します。
» Microsoft Windows 10 Home April 2018 Update適用 32bit/64bit

ここでは「オンラインコード版」「Home」を選択すればOKです。
- オンラインコード版:すぐにWindowsを利用開始できる
- Home:普通にExcelやWordなどの作業をするだけならHomeで十分
オンラインコード版を購入すると、以下のようなメールが送られてきます。

赤で囲った「PCソフトダウンロードライブラリ」をクリックしましょう。

するとAmazonのページに移動し、上のようにProduct Keyが表示されます。
メールが見当たらない方は、次の方法でもProduct Keyにアクセスできます。
Amazonトップページ「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」 →「ゲーム&PCソフトダウンロードライブラリ」
後ほど使うので、紙などにメモしておきましょう。
②:Officeのライセンスを契約
※Office不要ならここはスキップしてください。
WordやExcelなどを使う予定の方は、Officeのライセンス契約をしておきましょう。
月額1,000円程度でOfficeのすべての機能が使えるOffice365がおすすめです。
Office365では1ユーザーあたり5つのPCでインストールできるので、これを契約しておけばMacとWindowsの両方でOfficeが使えます。
Windows10 OSをダウンロードする
いよいよWindowsのインストールです。
手順は以下の通り。
- Microsoftのページにアクセス
- エディションの選択
- 製品の言語の選択
- ダウンロード
まずはMicrosoft OSのダウンロードページに移動します。
▼ こちらのページです。
» 参考:Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード

このような画面が表示されればOKです。

エディションは「Windows10」を選択します。

言語は「日本語」を選びます。

2種類ありますが、「64-bit ダウンロード」を選びましょう。
データが大きく、かなり時間がかかると思うので気長に待ちましょう。
通常は「ダウンロードフォルダ」に保存されるはずです。
Windows10 OSをインストールする
いよいよMacにWindows OSをインストールしましょう。
- 「BootCamp アシスタント」の起動
- ISOファイルの読み込みとパーテーション設定
①:「BootCamp アシスタント」の起動
「Command + Space」でスポットライトを呼び出して「bootcamp」と入力します。

「Boot Campアシスタント」を選択しましょう。
すると、以下の画面が表示されるはずです。

「続ける」をクリックします。
②:ISOファイルの読み込みとパーテーション設定
続いて、先ほどダウンロードしたISOファイルの読み込みます。
下図の赤で囲った部分をクリックしましょう。

するとWindows 10のファイルを選択する画面が開きます。

先ほどダウンロードしたISOファイルを開きます。
通常は「ダウンロード」フォルダ」に保存されているはずです。
こちらを選択して「開く」をクリックしましょう。
続いて、パーテーションの設定です。

パーテーションとは、「MacとWindowsの保存容量の振り分け方」のことです。
写真のMacとWindowsの間にある「●」を左右にドラッグすることで、どちらにどれだけの容量を割り当てるかを決められます。
僕はプライベートでMacを使っているので、Mac多め・Windows少なめにしました。
最後に「インストール」をクリックしましょう。
Macでの作業はこれでひとまず終わりです。
Windows10 OSの初期設定
インストールが終わると、Windowsのセットアップ画面が表示されます。

次のような流れで初期設定を進めましょう。
- 言語・キーボードなどの設定
- プロダクトキーの入力
- インストールの種類の選択
- インストール場所の選択
①:言語・キーボードなどの設定
まずはこのような画面が表示されます。
ここでは特に変更する場所はないので、「次へ」をクリックします。
②:プロダクトキーの入力
先ほどAmazonで購入したWindows10のプロダクトキーを入力します。

ハイフン(-)は自動で入力されるので、英数字だけの入力で大丈夫です。
プロダクトキーの入力が終わったら「次へ」をクリックしましょう。

「同意します」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

するとインストールが進行します。

この後は、一般的なWindowsの設定画面に切り替わります。
それが終わると、次のようなWindowsのホーム画面が表示されます。

「次へ」をクリックします。

「同意します」にチェックを入れて、「インストール」をクリックしましょう。

インストールが進行し……

無事にMacにWindowsがインストールできました!
最後に完了をクリックして再起動すれば、作業は終わりです。
画面で説明すると長く感じるかもですが、実際に作業してみるとかなり簡単でした。
WindowsとMacの切り替え方法

WindowsとMacを切り替える方法を次の2パターンで解説します。
- MacからWindowsに切り替える方法
- WindowsからMacに切り替える方法
MacからWindowsに切り替える方法

まずは、右上端にあるリンゴのマークをクリックし、「システム環境設定…」をクリックしましょう。

右下あたりにある「起動ディスク」をクリックしましょう。

このままではロックがかかっているので、左下にある鍵のマークをクリックします。

指紋認証で、変更の許可をしましょう。

これでWindowsを起動する準備ができました。
左側にある「BOOTCAMP Windows」をクリックしましょう。

「再起動」ボタンをクリックしましょう。
再起動後に、Windowsが起動できます。
WindowsからMacに切り替える方法
WindowsからMacに切り替える方法を説明します。
右下にあるツールバーの「∧」マークをクリックしましょう。

赤で囲った場所です。
すると上方向にメニューが表示されます。

ひし形の記号がBootCampです。これをクリックしましょう。

さらに「macOSで再起動」を選択しましょう。
再起動後、Macの画面に切り替わります。
BootCampでインストールしたWindowsの削除方法
BootCampでインストールしたWindowsの削除方法をご紹介します。
作業はかなり簡単で、流れとしては以下の通りです。
- Boot Campアシスタントを起動
- 画面の指示に従っていく
Boot Campアシスタントを起動
「Command」を押したまま「Space」を押して、スポットライトを呼び出します。

「bootcamp」と入力し、「Boot Campアシスタント」を選択しましょう。
画面の指示に従っていく
「Boot Campアシスタント」が起動すると、以下のような画面が表示されます。

「続ける」をクリックしましょう。
すると以下のような説明が表示されます。

「復元」をクリックしましょう。
「Touch ID」または「パスワード」が求められます。
指紋認証をするか、「パスワードを使用…」をクリックしてMacのパスワードを入力しましょう。

パスワード認証が終わると、Windowsの削除が進みます。

完全に削除されるまで、しばらく待ちましょう。

削除が完了すると、「パーテーションが削除されました」というコメントが表示されます。
これでお使いのMacからWindowsが削除されました。
補足:WindowsとMacのキーボード対応関係について
BootCampを使うと気がつくのが「Windowsキーとかがない」など、キーボード周りの対応関係がよくわからないことです。
MacとWindowsのよく使うキーの対応関係を以下にまとめます。
Mac | Windows |
---|---|
「Command」 | 「Windows」 |
「Option」 | 「Alt」 |
「Return」 | 「Enter」 |
「Delete」 | 「BackSpace」 |
「キャプスロック(caps)」 | 「半角/全角」 |
「かな」 | 「ひらがな」 |
「英数」 | 「無変換」 |
「Shift + CapsLock」 | 「CapsLock」 |
まとめ
BootCampを使えば簡単にWindowsを導入できます。
手順をおさらいしましょう。
- Windowsを購入(必要に応じてOfficeも)
- BootCampを起動し、①をインストール
ざっくりいうと、この2ステップで完了します。
実際にやってみるとかなりカンタンに導入できるので、迷っている方はぜひ試してみてください。