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『民法基本論点問題集』浅井照史著:不動産鑑定士受験生なら必携のバイブル

不動産鑑定士 民法 基本論点問題集 第4版 (もうだいじょうぶ!!シリーズ)

不動産鑑定士試験は不動産系資格の最高峰といわれるだけあって、各科目のボリュームは相当なものです。中でも民法は3日間続く二次試験の最初の時間に実施されるだけあって、ここでつまずくと精神的ダメージが大きい。民法で得点しておくことがその後の試験時間の戦意を保つために大切なことだったりするのです。

では、どう勉強すればいいのか?先人たちは「予備校のテキストを」「答練を完璧に」「いやいや、ミニテストを」…と様々なことをおっしゃっていますが、もう僕は『基本論点問題集』一本で事足りるんではないかと考えています。

ちなみに僕は昨年は不合格でしたが、民法に関していえば7割の得点をしており合格圏内に入っていると思われます。

『民法基本論点問題集』をオススメする理由

民法の過去問題集は難しすぎる

民法の試験範囲は膨大です。まともに立ち向かおうとすると玉砕するのがオチ。

それもそのはず、国土交通省が発表している試験範囲をまともにやろうとすると司法試験受験生と同じようなことをやらなきゃいけなくなってしまいます。はっきり言ってただでさえ『不動産鑑定評価基準』を暗記しなければならない僕らにとってそれは無茶な話。そもそも不動産鑑定士試験ではそこまでのレベルは要求されていません。

では、どんなレベルが要求されるか?それは、”不動産に関わる範囲で、過去に試験で問われたところ”に他なりません。

そこでこんな疑問が浮かびます。「それなら、民法の過去問題集をひたすらやればいいのでは?」と。この苦行に耐えられる方は、それでもいいかもしれませんが僕はオススメしません。なぜなら、難しすぎるから。論点が複雑に入り組んでいてレベルがめちゃくちゃ高いのです。

ところが、合格ラインは満点ではありません。ある程度書ければ、もっといえば他の人が書けているところが自分も書ければ合格なのです。

このような理由から、過去問題集から手をつけることは自殺行為となってしまいます。

論点は網羅したままで、レベルを落とす

個々のよく出題される論点は、すべてやっておくべきです。それは確実にいえます。ところが過去問では複雑すぎて論点の発見さえ難しい。

どうすればいいかというと、そこで『基本論点問題集』が役に立つというわけです。

この問題集は過去問に出題された論点を網羅しつつも、問題の複雑さが取り払われており”何が論点になるか?”が読み取りやすく編集されています。つまり良問だらけの問題集なのです。このことがレベルを落としている、という表現になるかはちょっと微妙ですが、解きやすくなっているのは事実。

心理的な障壁がかなーり低くリデザインされているという意味で、勉強の進みが早く効率的に民法の勉強を進めることができます。

収録されている問題集はたったの30問

「論点が網羅されている」と聞くと、さぞかしたくさんの問題数が収録されているんじゃ…と思いきやたったの30問です。少なくないですか?1科目とはいえ、不動産の最高峰試験の勉強すべき問題数が30問ですよ?

不安になるかもしれませんが、これがよくできていて綺麗に論点が詰め込まれているのです。よくもまぁこんなに素敵に編集されているなぁと感心します。

資格試験予備校のミニテストで扱う論点は、本試験でも出題頻度の高いものばかりですがこれらの論点はほぼこの『基本論点問題集』に収録。他の論点もしっかり入っています。

正直、これに入っていない論点は他のひとも答えるのが難しいのでは?と思います。それぐらい凝縮された問題になっているのです。

受験生の中でも使っている人多数

民法で高得点を取ってくる人のほとんどがこの『基本論点問題集』をやってます。それもボロボロになるくらいまで読み込んでいる人がほとんど。テキストはそんなに読んでなくても、これだけはやっている!という人が多数です。

ある意味、「この問題集だけをやる!」と決めていることそれ自体が効率的な勉強を始めたということになります。選択と集中が大事だとは言われますが、まさにそれに当たる。ということは、これに載っていない論点は捨ててしまっても致命的な痛手にはならないということにもなります。

これさえ完璧にすれば、なんの心配もいらないという強さも手に入るというわけです。

『民法基本論点問題集』の難点

以上で述べてきた通り、僕の基本的な意見は「必ず手に入るべき」です。しかしながら、そうもいかない問題もはらんでいるのがこの問題集だったりします。

書店にもネットにも、新品本は皆無

絶版になっているようです。TACのお客様サポートに連絡を入れたところ、そう返事が返ってきました。

そこで中古本を、ということになりますがこれがプレミアが付いており法外な値段設定がされています。Amazonではもはや中古本の販売すらされていないという…この問題集があれば予備校の講義なしでも十分合格点が狙えるということもあり、予備校側としては商売上がったりなところがあるのかもしれません。重版ができることを願うのみです。

不動産鑑定士試験を目指している方で幸運にも購入することができるのであれば、すぐに購入すべきです。いっとき30,000円程で売られていた時もありましたが、それだけの価値はあると思います。高橋先生の鑑定理論特攻ゼミの受講料が30,000円程度だったことを思うと、これくらい出しても十分ペイするかな?と。

僕は2016年の2月にこの問題集を定価で買っています。だからこそ言える話かもしれないが、リターンを考えると10万円払ってでも安い教材だと思います。合格が目に見えて近づいてくるからです。

不動産鑑定士 民法 基本論点問題集 第4版 (もうだいじょうぶ!!シリーズ)

不動産鑑定士 民法 基本論点問題集 第4版 (もうだいじょうぶ!!シリーズ)