【要約と感想】『アイデアのつくり方』ジェームス・W・ヤング

この記事では、『アイデアのつくり方』(原題:”A Technique for Producing Idea”)について僕なりの要約と感想をまとめています。

こんな方にオススメの記事です

  • 書店でこの本を見かけた
  • この本を買おうか、迷ってる
  • アイデア出しのエッセンスを知りたい

少しでも役に立てれば嬉しいです!

『アイデアのつくり方』という本について

タイトル『アイデアのつくり方』
著者ジェームス・W・ヤング
ページ数102ページ
ジャンル広告・アイデア
定価本体800円+税

まず、102ページというめちゃくちゃ薄い本です。
63ページ目以降は訳者あと書きなので、正味の分量は40ページもありません。

帯にもあるとおり、「60分で読めるけれど、一生あなたを離さない本」というのが言い得て妙。

割と観念的な内容が多くを占めているので、注意して読まないと「あれ?もう終わりなの??」ということになります。

ハードカバーですが、値段は800円と高めの文庫本と同じくらいです。
かなり手頃な部類の価格設定ではないでしょうか。

アイデアを生み出すための原理

本論のアイデアを生み出すための5ステップを紹介する前に、著者のヤング氏がアイデアについて考察をしています。

アイデアの考察の内容

  • 原理①:アイデアは、既存の要素の組み合わせに過ぎない
  • 原則②:物事を組み合わせるには、関連性を発見すること

原理①:アイデアは、既存の要素の組み合わせに過ぎない

「既存の要素」とは、のちに紹介する「一般資料」と「特殊資料」のことです。

この二つの資料の相関結合によって、新しいアイデアが生み出されます。

資料収集はなおざりにされがちですが、アイデア生成のためには超重要。

原則②:物事を組み合わせるには、関連性を発見すること

事実と事実の間に隠された関連性を見つけること、それが大事だということです。

このことは、「心の習性」であり鍛えることができるのだ、と。

この「心の習性」を鍛えるためには、社会科学の勉強をすることと言われています。
そこでオススメされているのが次の二つの書籍。

アイデアを生み出すための5つの方法

この本のメイントピックが、このアイデアを生み出す5つのステップです。

アイデアを生み出す5つのステップ

  • ステップ①:資料の収集
  • ステップ②:資料の咀嚼
  • ステップ③:問題を放棄
  • ステップ④:常にそれを考える
  • ステップ⑤:最後の段階

この5段階を経ることで、フォードのような自動車の製造ラインのようにバンバンとアイデアが出せるというのがこの本の主張です。

つまり、アイデア出しというのは一部の才能のある人や、特殊な技能を持つ人のものではない。
手順さえ知れば、誰でもできることなのだということです。

ステップ①:資料の収集

まずは2種類の資料を収集します。

アイデア出しで使う2つの資料

  • 資料①:特殊資料
  • 資料②:一般資料

まずは、特殊資料から。
どのような資料かは、書籍より引用します。

広告で特殊資料というのは、製品と、それを諸君が売りたいと想定する人々についての資料である。
私たちは製品と消費者について身近な知識をもつことの重要性をたえず口にするけれども実際にはめったにこの仕事をやっていない。

『アイデアのつくり方』P.34

自分の売りたい商品と、消費者をよく観察すること。
そして、商品と消費者との関連性を見出すこと(原理②)が、まずは必要だということです。

この商品と消費者を観察することのメリットとして、「消費者に訴求するためのコピーを作ることができる」ということです。

商品と消費者の関連性がわかれば、どこを訴求すれば良いかは自ずと結論が出ます。

次は、一般資料。
一般資料を集める人の例というのがわかりやすかったので例をあげます。

  • なににでも興味を示す
  • 人生の全ての局面が魅力的に見える
  • あらゆるジャンルの知識をむさぼる

とにかく、アイデアを生み出すための材料となる情報は全て取り込むこと。

一時的な仕事ではなくて、生涯にわたってやるべき仕事であり、必要に迫られて収集を始めても遅いということになります。
材料は、多ければ多いほどよく、常日頃から収集しておくべき。

ステップ②:資料の咀嚼

資料と資料の関連性を見つける段階です。

資料の咀嚼のポイント

  • ひとつひとつの事実を取り上げてみる
  • 二つの事実を一緒に並べて関連性を探す
  • 事実を直視・文字通りの解釈をしない
  • 部分的なアイデアは、紙に書き留める
  • とっぴでも、不完全でも、紙にかく
  • この作業にあまり早く嫌気を起こさないこと

気を長くもって、成果が出なくても関連性を探す努力を実際にやり遂げること。

これで、第三段階への準備が完了します。

ステップ③:問題を放棄

無意識に任せ、発酵させる段階です。

問題を頭から完全に切り離し、音楽や劇場、映画に出かけ、想像力や感情を刺激します。

ステップ④:常にそれを考える

常に、その物事を考え続ける。

アイデアは、突如として降ってきます。

ステップ⑤:最後の段階

生まれたアイデアを具体化、展開させる。

ここでアイデアをしまい込むことだけはしてはいけないと、著者は言います。
いいアイデアは、自分で成長する性質をもっている、周りの人が放って置かないから。

あとがき:抽象的な表現が多いので、自分なりの解釈・実践が必要

実際に読んでみるとわかりましたが、結構抽象的な表現が多く一見するとつかみどころのない本のようにも思えます。

ここに具体性を足していくことが必要になりますが、それは読者の仕事なのかな、と。

「読了後が本番」な本だなと思いました。

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