『入社1年目の教科書』岩瀬大輔

『入社1年目の教科書』の概略

まずは、本の大まかな概略から見ていきます。

『入社1年目の教科書』について

入社1年目の方を対象にはしていますが、社会人経験がある程度経っている方にも発見があると思います。

  • 書名:『入社1年目の教科書』
  • 著者:岩瀬大輔
  • 出版:ダイヤモンド社
  • ページ数:236ページ

著者の「岩瀬大輔さん」ってどんな人?

著者の岩瀬大輔さんのプロフィールを紹介します。

  • 1976年埼玉県生まれ
  • ライフネット生命創業者
  • 1997年司法試験合格
  • 1998年東京大学法学部卒業
  • ハーバード大学経営大学院で日本人4人目のベイカー・スカラーを取得

司法試験には合格したものの、弁護士にはならなかったという経歴の方。
東京大学卒業だけでもすごいですが、その他の経歴もすごいですね。
この本でもおっしゃっていますが働くかどうかの判断基準は「この人と一緒に仕事をしたいかどうか?」で決めているそうです。

この判断基準は、たしかウォーレンバフェット氏も同じようなことを言っていたきがします。仕事での時間は、人生の大半の割合をしめます。その点、この判断基準はたしかに説得力のあるものだと思いました。

『入社1年目の教科書』の要約

この本のメインの主張は、次の3点です。

  • 原則①:頼まれたことは、必ずやりきる
  • 原則②:50点で構わないから早く出せ
  • 原則③:つまらない仕事はない

原則①:頼まれたことは、必ずやりきる

頼まれたことは、必ずやりきりましょう。

当然と言えば当然ですが、これができていない人って結構多いのではないでしょうか。

「あの資料できてる?」の問いに対して、「まだやってません」とか、「忘れてました」とかいうやりとりって、どこかで聞いたことがあると思います。
実を言うと、結構できていないことだったりするんですよね。ちゃんと意識してみると。
上司にとってみれば、「頼まれたことをきっちりやる」人は信頼して仕事を任せることができます。

会社員も信頼されるかどうかでその後のキャリアが決まってくる側面があると思います。
このことは、フリーランスでも共通して言えそうですね。(フリーランスなら、よりシビアかもしれませんが)

原則②:50点で構わないから早く出せ

とにかく早く仕事を終わらせてだすこと。

完璧を目指すあまり、納期のギリギリまで完璧を目指して抱え込んでいること、多いのではないでしょうか?
この原因を、著者はこう指摘します。

ビジネスの現場は、誰の助けも借りず、何も見てはいけない学校の試験とは違います。人の力を使うことは悪ではないのです。
求められるのは、良い結果を出すこと、それにスピードです。すべてのリソースを総動員して、より良いアウトプットを1秒でも早く出すことを心掛けてください。

『入社1年目の教科書』P.6

これまでやってきた「カンニングが悪」という概念がこびりついている、ということでしょうか。確かに、学校を卒業した後は(資格試験などを除いて)カンニングは悪ではありません。むしろ、カンニングをしまくって、より早く・より完成度の高い仕事をした方が良いに決まっています。

こう考えると、現在の学校教育のあり方も疑問なわけですが…脇道に逸れてしまいましたが、とにかく早く、100点ではなくても早く完成させるということ。
それが重要なのだ、という主張です。

原則③:つまらない仕事はない

「つまらない仕事は、ない」

単純作業などばかりだと「つまらない仕事ばかりやらされる」という人がいます。著者は、「つまらない仕事」などないのだと主張します。

すべての仕事には、それをする目的というものがあります。
仕事を受ける時に、「この仕事はいつまでに終わらせたらいいですか?(納期)」と一緒に、「この仕事の目的はどんなことですか?(目的)」と聞くことが推奨されています。
ここまで聞けば、単純作業にも意味を見出すことができますし、自分なりの付加価値や工夫を加えて仕事をすることができます。

つまらない仕事は、意味を知り・意味を与えることでいくらでも「つまらなくない仕事」にできるのだということを説いているのだと思いました。

あとがき:感想

正直、このような自己啓発本はあまり得るところがないので避けていましたが、この本は当たり前のことに気づかせてくれるという意味で「読んでよかった」と思う本でした。

僕は社会人になってから約10年ほど経ってはいますが、「今の自分の振る舞いや仕事のやり方はこれでいいのだろうか?」と常に疑問に思ってきました(正直、今も疑問に思っています。)

著者は仕事をするためのエッセンスを3つの原則に絞り実践されてきた方。
司法試験合格や、会社の創業など大きな仕事を数多くされてきた方の「仕事の流儀」のようなものを学ぶことができた良書だと思います。
この本の中でも述べられていますが、「本を読んだ、たかだか数時間で自分が変わると思わない」ようにし、少しずつ改善していけたらいいなと思っています。

入社一年目にこの本に出会ってたらよかったのに…と思いますが経ってしまった時間は取り戻せません。
10年経ってしまったことは忘れて、一つ一つ積み上げていきたいと思いました。

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