かろちょあ

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『カメラはじめます!』この本は、脱カメラ初心者への手引きである

カメラはじめます!

難易度★★☆☆☆(初心者向け)

「初心者向け」と言いつつ星二つとしたのは、スイスイ読み進められる割に書いてある内容がしっかりしていて、内容の重さもしっかりと確保されているからです。もしかしたらカメラ歴がある程度ある人にもこの本によって気付かされることもあるかもしれません。

マンガ形式で書かれた平易なカメラ入門書

『カメラはじめます!』は、マンガ形式で書かれています。そして内容もカメラを始めようとする”こいしさん”が”鈴木先生”の指導のもと腕を上げていくというストーリー形式です。したがって、「カメラを始めてみようかな」という方や「カメラを買ったけど全然使っとらん!」という方まで、楽しく写真ライフをはじめるときの基礎になってくれるような内容になっています。

読むのがラク・対話形式で不明点が解決・内容がしっかりしてる

私がこの本をオススメする理由は三つ。

一つ目はとにかく「読むのがラクである」という点。カメラに関する書籍をお読みになったことはあるでしょうか?書店に行って読んでみるとわかりますが、どれも写真を多く使っていて、カラフル。一見わかりやすいようにも見えますが、どれも専門用語が多くて説明も教科書的でなかなか頭に入ってきません。その点、『カメラはじめます!』はマンガ形式で対話になっています。さらに、情報がぎゅうぎゅうに詰まっているわけではありません。よって、頭にスイスイ入ってくるので読むのがラクです。

二つ目は「対話形式で不明点が解決できる」という点。カメラをはじめると、「何がわからないかよくわからない」という状況に陥りがちです。しかし、主人公の”こいしさん”が初心者の疑問に思いそうなことを代弁してくれています。そして、初心者”こいしさん”の撮るダメ写真は、私の撮った写真と似ている…という妙な共感も生みます。つまり、自分の疑問点を具体的な言葉で”こいしさん”が表してくれており、それに対する的確な回答が”鈴木先生”から得られる、この本のすごいところはここにあると思います。

三つ目は、「内容がしっかりしている」点。はっきり言って、いくらわかりやすくても内容がイマイチであればあまり読む価値があるとは言えません。『カメラはじめます!』の内容は厳選された知識やテクニックのみ。時間対効果の高い情報を凝縮していると思いました。したがって、この本の内容だけを愚直に実行していくだけでもカメラテクニックは相当程度上がるだろうと思います。

このように、「疑問を明確化→読み進めるのがラク→内容も厳選されたもの」という、特にカメラ初心者にはうってつけの内容になっているので、カメラ初心者の方はせめて立ち読みだけでもしてみるべきと思いました。

この本は、初心者から脱出するための手引きである

『カメラはじめます!』は「脱カメラ初心者」のための手引きである、そう思いました。

まず私が始めたのは全てカメラ任せのフルオートを捨て去ること。すなわち、Avモードを使い始めることでした。これによって、写真の「ボケ感」と「明るさ」をコントロールできるようになりました。今まではフルオートモードを使っていたせいで、「カメラをコントロールする」感覚などは一切湧かなかったのですが、Avモード+この本にかいてある理屈を活用することにより、「こうしたいなぁ」がはっきりと(は言い過ぎかもしれないが)コントロールできるようになってきました。これは個人的に大きな変化。

次に意外にも役に立ったのが、構図についての説明のページです。一般的には構図についての本は「これが構図一覧だー!」と言わんばかりに主な構図を列挙していきます。これでは、どれをどのように使ったらきれいな構図になるかがわかりません。『カメラはじめます!』では、まずは三分割構図という最も基本的な構図から説明が始まって、応用として他の構図の説明、その構図を採用するときのメリットが簡潔に書かれています。要点が非常にコンパクトにまとまっていてこれがとてもわかりやすい。初心者にとっては構図は「種類を多く知る」より、「どうやって活用するか」を知る方が有益なので、あまりに多くの構図を見せられて頭が混乱することもなく、すっきりと理解できました。これを叩き台にして他の構図関係の本を読み漁ってみるのも良いのかもしれません。

最後に、この本を読了後に他のカメラ関連の書籍が以前よりわかるようになってきました。以前はF値などと聞いてもピンときませんでしたが、例えば「F値を変えるとこうなる」ということを知った今、関連書への見方が変わったことは自分でも驚きです。

「と……撮れる!!」がこの本のゴール

この本の目指すゴールは最後の”こいしさん”のセリフに現れています。

と……撮れる!!撮りたいシーンで撮りたいイメージでちゃんと撮れている

今までだったらスルーしていたようなものも、カメラを通してじっくり見るから見えてなかったものまで見えてくる

もっと撮りたい!残したい!カメラ持っててよかったー!!

カメラの醍醐味ってここだと思います。というか、ここを夢見てカメラを買うのが普通ではないでしょうか。オートモードに振り回されている場合ではありません。思い通りの写真が撮れずにくすぶっている場合でもありません。

「と……撮れる!!」となるためにも必要な知識・情報は身につけるべきであり、この本が何もわからなかった私のようなカメラ初心者の羅針盤となってくれるのは間違いない。